カラフルな屋根が印象的な聖マルコ教会
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旅も残り1日、今日はリュビリーナから国境を越えてクロアチアのザグレブに戻る。
8時に朝食ルームへ行くと、4人連れの家族が既に食事を終え、歓談中。オーナーが云うには、チェコから来たファミリーだそうだ。たっぷりの朝食を取った後、散歩に出かける。城から旧市街をぶらっと回った後、ホテルに戻りチェックアウト。リュビリャーノに戻るには時間が未だ早いので、荷物を預かってもらう。ルームキーは、「私のワイフがやっている隣のブックストアに返して下さい」と言われた。旧市街広場の噴水前のベンチに座って、日記を書いていると、隣に老人が座った。だまって通りを歩く人々を観察している。通りで遊んでいる子供等を見ると、優しい目で微笑みかける。 日がな1日、こうやって過ごしているのかな、少し人生の悲哀を感じてしまった。ホテルから荷物を出した後、隣接したブックショップにキーを返却する。
リュビリーナ川沿いから子供等の歓声が聞こえる
舞台の上で繰り広げられる子供等の寸劇
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カラフルなガラス製品を売るお店
蝋燭立てをお土産に購入
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11:10のバスでリュビリーナに戻る。駅構内の国際電車カウンターでザグレブ行きの2等チケットを購入。出発は14:48発、3時間近くあるので旧市街をぶらぶらする事に。三本橋を渡った北側には、ガラス製品を売るショップが並んでいる。2軒ある内の女性が出しているお店で蝋燭立てをお土産に購入する。反対側から子供等の楽しそうな声が聞こえてきたので行ってみる事。川沿いの狭い遊歩道沿いには、たくたんの露店が出ており賑わっている。奥のステージでは、子供等が楽しそうにダンスに興じている。その後、寸劇が始まった。手作りの王冠を冠った少女がヒロインのようだが、当たり前だが何の演目かは皆目わからない。舞台裏では、母親等が心配そうに我が子等の演技を見ている。奥の通りでは子供等が伝統菓子や果物がバザール。通りがけると、少女に菓子を勧められたが、手を振って断る(買ってあげればよかったかな)。子供等のバザールなのだろうか…。時間になったので駅へ戻るが、途中で道がわからなくなり少々焦った。どこも似たような建物で、ちょっと脇道に入ると道をロストしてしまう。こんな事、度々やってしまっているが、学習能力ないなあと反省。
ベログラード行きの国際電車(ユーロ)は、週末でもありとても混雑していた。それでも何とかコンパートメントに空席を見つけ座る事ができた。Dovovaと云う街で出国検査し、クロアチアへ入国。スロヴェニアからクロアチアへの入国検査では、逆コースが厳しかったので、少し構えていたのだがあっけないくらい簡単な手続きで終了。ユーロ圏であるスロヴェニアへ、クロアチアからの不法労働者が多いのだろうか。まあ、簡単に済んで良かったのだが、出るときと入るときのギャップは相当な物である。ザグレブには定刻の17:10着、電車の降り口は人の渦、もの凄い混雑で降りるのに一苦労である。
中庭のあるホテル・ペンション
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歴史博物会館前で繰り広げられるセレモニー
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今晩の宿は、旧市街のイリツァ通りから少し入った所にあるホテル・ペンション。駅からは歩いて約20分、思いザックを背負いながらホテルへ急ぐ。中庭があり、感じ良さそうなホテルである。2Fの受付でチェックインを済ませ、部屋へ向かう。真ん中に大きなダブルベッドがあるシンプルな屋根裏部屋で、床を歩くとミシミシ音が鳴る。
裏の階段を登り、聖マルコ広場に行く。ケーブルカーもあるが、さしたる距離ではなく歩いた方が気持ち良い。広場正面に建つ聖マルコ教会が一際目立つが、モザイク屋根でなかったら、どうとない教会である。屋根の上のクロアチア王国とザグレブ市の紋章が結構目立つ。この紋章は最初はなかったが、1880年の改築時に加えられたと云う。
ランドマークの聖母被聖天大聖堂
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左手の歴史博物館前には、軍楽隊や銃剣を捧げた兵隊等が整列中、手前には厳つい警護官(シークレットサービス)が目を光らしている。何やら物々しい雰囲気である。一体何が始まるのか、興味津々で遠目から眺めていると、建物から男女が現れた。そこへ、教会横手から現れた黒塗りの車が入ってきて赤いカーペット前に停まる。先程の男女が出迎え、軍楽隊が演奏する中を車から降りたVIPが博物館の中へ消えて行った。それでセレモニーは終了。何のセレモニーか良くわからなかったが、旅の最後にこういうのを見れラッキーだった。
豪華な夕食を考えていたが面倒になり、イェラッチ広場で見つけたベーカリーショップでピザをホテルの部屋で食べて終わり。最後の夜なのに、何とも味気ない晩餐となってしまった。
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