2013年5月25日土曜日

ポリスカーとバスに乗りようやく辿り着く ザモシチ

2009.5.2(土) ☀ 電車は途中駅(へウム)で停車、途方に暮れる
 :30起床、良く眠れた。今日も天気は良い
7:00に朝食、ダイニングルームに入ると大嫌いなラップ音楽が流れ、かなり騒がしい。落ち着いて食事を取れる雰囲気でなく、早目に食事を取り早々に立ち去る。
未だ早いが、8:00にチェックアウトし駅へ向かう。駅の地下には、ちょっとしたショッピング街があったが、西欧のような洒落た店は殆どなく、どことなくうらびれた感じがする。1軒のベーカリ店で、ランチ用の飲み物と菓子パンを購入する。パンは、1zt(30円)と信じられない安さである。
9:24のザモシチ行きの電車に乗車、定刻の発車である。車窓風景は、どこまでも続く広大な平原の中に、ぽつんぽつんと村の集落が点在する。集落には教会の尖塔が必ずある。欧羅巴の典型的な風景、のだかで実に良い。明日宿泊予定のルブリンを過ぎ、しばらく進んだが、途中駅で停車し中々動き出す気配がない。少々不安になってきたが、15分程停車後、電車は動き始めたのでホッとした。ところが、安心したのも束の間、電車は次の駅CHELM(へルム)で再び停車してしまった。これは結構やばいかも?と心配していると、車内点検に回って来た
車掌さんに「降りて下さい」と言われた。
「乗り換えですか?」,「No, 電車はこの駅止まりで先へは行かない」
何となくそんな気がしていたのだが、現実になってしまった。
さあ、困った、どうしよう.....
電車の行き先表示には『ザモシチ』と明記されていたのに何故?と思ったが、そんな事を考えても仕方がない。とにかく電車を降り、駅構内で時刻表を確認する。反対方向の電車はあるが、ザモシチ行きの電車はない。
今居る場所もわからず、ほとほと困ってしまった...
ザモシチへ行くのを諦め、ルブリンに戻ろうか... と云う考えが頭を過る
ふと、駅前にバス停が見えたので、そちらへ行ってみる事に....
時刻表には名前のわからない地名ばかりで、さっぱりわからない。ザモシチへ行くバスではない事だけはわかった。それにしても、一体ここはどこなのか...?
途方に暮れていると、先程の車掌さんが通りかかったので
「ザモシチへ行きたいのだが、バス等の交通手段はないですか?」、と聞いてみる
すると「ちょっと待って」と言いながら近くにいたポリスマンと話を始め、
何と、ポリスカーで連れて行ってくれる事になった
車掌さんにお礼を言い、ポリスカー(機動装甲車のよう??)の荷台に乗り込む。ポリスカーに乗ったのは初めてで、少々緊張気味。
2人の若いポリスの1人は、アメリカの留学した事があり、英語を流暢に話す。さかんに話しかけてくるが、プアーの英語力なのできちんと会話が出来ず、うんうんと相槌を打って適当にごまかす。市街地を走り、10分程するとミニバスの発着場に着いた。
ザモシチまで送ってくれるのかなと期待していたのだが....、送ってくれる訳ないか。
グッドタイミングで、ちょうどザモシチ行きのミニバスが停車中。ポリス兄ちゃんが、運転手に行き先を伝えてくれた。親切な人達だ、本当はもっと感謝の気持ちを伝えたかったが、ボキャブラリー不足で「ありがとう」しか言えない身がつらい。
でも、本当にありがとう御座いました!!
チケット(11zt)を購入して乗車、これでザモシチへ行けると大いに安心した。
乗客は僕を含めて3人、ほぼ一直線の道を走りザモシチ新市街には、14:30到着した。
さて、どっちへ行くのか...。
前の席に座っていたお兄さんが、旧市街は向こうの方向でCity Hollを目指せば良いと、ホールが見える曲がり角まで案内してくれた。本当、ポーランド人は親切な人が多い。

旧ルブリン門をくぐり旧市街へ
市庁舎とアルメニア商人の館(右)
旧市街へ入ると、直ぐに大きな広場に出て、写真で見た市庁舎が目の前に出現、秀麗な建物で大いに感動。予約したホテルにチェックイン、部屋は広々とした良い部屋である。荷物を下ろし、ようやく一息付く事ができた。土曜日の事もあり、電車の運行に変化があったのだろうか?田舎に来る時は、週末の交通機関には最新の注意が必要だな...。


Orbis Zamojski (54€) 108号室
それにしても、一時はどうなるかと大いに気をもんだが、忘れがたい想い出として深く記憶に残る経験をした。こういうハプニングがあるのが、自由旅行の面白さなのかな...
暑くなってきたので、半袖で街に繰り出す
カラフルな建物で囲まれたヴィエルキ広場




旧市街は五角形をした城壁で囲まれ、3つの門がある。街の中心はアーケードを持つ荘厳な建築群に囲まれたヴィエルキ広場、一際目立つのが今も秀麗な姿を保つ市庁舎だ。左右両側から登れる馬蹄型の石段、中央にバロック様式の丸屋根の時計塔と左右にシンメトリックに排された秀麗な建物は、まるで宮殿のようだ。1992年、世界遺産に登録された。



街はイタリア人が設計した事もあり、ヴィエルキ広場を囲む建物は、イタリア色が強い。建物の1Fはアーケードの回廊となっいて、お店があるが、休日でどの店を閉まっていて、中を覗けず残念だ。広場から離れ、路地裏をぶらぶら歩き回る。建物はカラフル、道路にはゴミ一つなく、とても清潔感漂う。上から街の全景を見れるのではと期待し、フランシスコ教会の塔(1.5zt)に登ったが、回りの建物が邪魔で広場を見渡す事ができなかった。景色もちょっと期待はずれ...。
ポーリッシュスープ
夕食はホテルのレストランで取る。客は僕1人だけで貸し切り状態だ。ベッキー似の可愛いウェートレスが給仕、ちょっと嬉しい。

メニュー:ポーリッシュスープ、チキンwith温野菜、バニラアイス、ビール
(58zt)









メインのチキンはあまり印象に残らない味だった。端的に云うと、まずくはないがインパクトがない。


夜の旧市街はライトアップされた市庁舎、広場の建築群が幻想的な雰囲気を醸し出し、昼と違った景色で楽しませてくれた。

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