2015年9月8日火曜日

リエンツは、夏祭りで大賑わい

8/9(日)☀ 日曜はバスの運休日? 待てど暮れせどバスはやって来ず
リエンツ夏祭りにて
4:30に起きトイレに行くためドアを開けると、モーニングセットが置いてあった。残念ながらコーヒーは冷めていたが、心配りがありがたかった。7:04発の電車に乗り、ブレンナー峠を越えリエンツには10:21に到着。途中のイタリアとオーストリアとの境界の村は、ドロミテ・アルプスを正面に見ることが出来、結構良い所で印象に残った。駅に隣接しバスターミナルがあったが、日曜日で休みであった。駅前ロータリーのバス発着所でハイリンゲンブルート行きのバスの時刻を調べる。次は11:25発、時間がたっぷりあるので街の方へ行ってみる事に。5分程歩くと、街の中心のハウプト広場に出た。明るく華やかな広場には、たくさんの屋台が出ており、大勢の人で賑わっていた。
イタリア的な明るさを感じる街の中心広場
ハウプトプラッツ
アルプス地方ではバンド行進が大好き
先頭を行く酒樽娘の後にバンドが続く


祭りでもあるのかな。広場を横切った先へ行くと、向こうから民俗衣装を着飾った男女が楽器を演奏しながら整然と歩いて来た。1グループだけと思っていたら、次から次とやってくる。やっぱり夏祭りのようである。先頭にはアルプス地方の民族衣装に身を固めた2人の女性、肩から小さい樽を抱えている。パンツェントレーゲリン(酒樽娘)と云い、樽の中には伝統の薬草酒が入っている。ときどき、バンドのメンバーに薬草酒を飲ませ息を奮い立たせると云う。ドイツのガルミュシュ・パルテンキルヒェンでも観た事はあるが、アルプスのどんな街、村にもバンドがあり、祭りのときには民族衣装に身を固め、音楽を演奏しながら街中を颯爽と行進し、祭りに花を添えている。祭りを見ていこうかなとの思いが頭を過ったが、計画通りハイリンゲンブルートへ行こうと駅へ戻る。先程通過した通りにはゲートがあり、入場料(60S)払わないと通れない。仕方なく60Sを支払うと、カラーテープを腕に巻いてくれた。広場の反対側にもゲートがあったが、テープを見せると通してくれた。駅前のバスターミナルでバスを待っていたが、時間になっても一向に来る気配がない。「日曜はバスが走ってないのかな…」と段々不安になる。当たりは誰もいなく確認する術はないが、やはり日曜は運休日。バスを諦め、ここで宿泊しようと腹を括りホテルを探し始めた。広場の裏手の橋を渡った所にガストホフがあり、空いていたのでここに泊まる事にした。部屋は広々とし、かつ清潔で気に行った。
リフトで展望台に上がり、街の南側に聳えるリエンツ・ドロミテの展望を楽しむ
ブルック城への入り口
現在は東チロル郷土博物館
リエンツ・ドロミテの大展望
ガイドブックで調べると、1Km先にお城とリフト乗り場があったので、そっちへ行って見ることにした。雪解け水で白く濁ったイーゼル川沿いを15分程歩き、坂道を登って行くとブルック城に到着。中はミュージアムになっていて、入場料50s必要。係の女性に、「写真は外はOK、中はNG」と念をおされた。階段を登って城の中へ入る。タペストリーや中世の武具等を展示されているが、特に印象的なものはなかった。すばやく見て回り城の外に出た。坂道を下った右手にリフト乗り場で、中間点で乗り換え、2,000mの展望Sten Alemへ登る。緑のアルプに囲まれた展望台からは、リエンツ・ドロミテの山々を真近で見る事ができ、大感激。3,000mには届かないが、姿形は良くりっぱな山々である。歩いて下山しようと途中まで下ったが、標識が整備されてなくこの道で良いのか不安になり、結局リフトで下る事にした。
ロープ登りに果敢に挑戦する少女

一旦ホテルに戻りシャワーを浴び、洗濯をし、少し昼寝をする。
夕方になると、祭りは最高潮。広場に行くと、どこから湧いたかと思うような人の渦。ステージでは大道芸人が芸を披露中、それを見ようと大勢の人の輪ができている。
とぼけた奴とちょっと陽気な奴、それに裏方の3人組だ。中々笑わせてくれるが、芸はしっかりしている。隣では、子供達がかかんにロープ登りに挑戦している。うまく頂上を極める子もいるが、途中で力つきガイドがサポートし途中で引き返す子もいる。女の子も果敢に挑戦している。大道芸に見とれていると肩をたたかれた。振り返ると、「ほらほらあれを見なよ」と指を指される方向を見ると、のっぽの人形をかぶった4人連れが現れていた。人形の首が「びよーん」と自由自在に伸び縮みでき、かなり受けている。通りのあちこちには屋台がでており、ビールを飲んだりソーセージをほうばり、みな楽しそうだ。22:30には花火が打ち上げられた。橋の上から見上げる花火はとてもきれいだ。日本の花火は「ヒュルヒュル…ドーン」だが、こちらはいきなり「ドーン」である。大きな音は驚く。23時を過ぎても野外音楽の音が聞こえていた。

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