2013年7月6日土曜日

ポーランド歴史紀行 エピローグ

旅は、荷物が出てこないハプニングから始まり、電車が途中駅で停まってしまい途方に暮れるトラブルに見舞われる出来事があり、中々ユニークな旅を経験したが、街の雰囲気も良く、楽しい充実した日々を過ごせた。
ポーランドは西欧のような華やかさはなく、どことなく泥臭く地味な感じがする。第2次世界大戦でロシアに占領され、共産圏に属していた一時期の足跡もどこかしこ感じる。そんな昔の共産圏の暗い雰囲気があるのではと思ったが、人々は明るく活気を帯びている様子が伺える。
旅人にも親切だ、道がわからずウロウロしている際は何度も助けられた。ザモシチに行くときは、車掌さんやポリスマンに大変お世話になった。彼らの助けがなかったら、行けたかどうかわからなかった。今でこそ笑って話せるが、そのときは居ても立ってもいられなく、心臓パクパクな気分であった。英語もそこそこ話せる人も居て、言葉で困った事はなかった。
旅の最初は(いつも)不安であるが、何かあっと云う間に過ぎ去り、楽しい想い出だけが心に残った。ポーランドの国土は広く、未だ行き足りない街、村がある。特に、スロヴァキアとの国境沿いのタトリ山地の「ザコバネ」には、機会があれば行って見たい...。

訪れた街の感想
グダンスク  ★★★★★
ポーランドで最も気に入った街である。旧市街の両側に建つドイツ風の建物はとても優雅で中世の趣を満喫できる。旧市街に流れる運河沿いの遊歩道も清潔感に満ち溢れ、そぞろ歩きが実に楽しくなる。ホテルは教会に面した絶好のロケーション、部屋も清潔でゆっくり寛げた。
マルブルク城 ★★★
期待した程ではなかった。光の加減のせいもあるかもしれなく、朝か夕方頃訪れたら、又違った印象を持ったかもしれない。街自体は見るべき所がなく、普通の街である。
トルン ★★★
門をくぐり旧市街へ入ったときは、ああすごいなあと思った。見所はたくさんあるが、田舎街と云うよりは、現在的な雰囲気が漂う。ホテルの部屋自体は良かったが、1Fのバーから流れるロック調の音楽が煩く眠れず苦情を云った。幸いにも部屋を変えてくれ、ホテルの対応は良かったのだが、ランクは急激に下がってしまった。やはりホテルは重要だ。
*韓国でも同様な目に遭い、やはり受付に文句を言ったが、無視されてしまった。この点、同ホテルの対応は良かったと云える...
ワルシャワ ★★★★★
期待以上、歴史ある街並がここかしこにあり、歩き回るのが実に楽しかった。都会をイメージしていたが、こじんまりとした良い街で、1泊しかしなかった点が心残り。連泊して、もっと街歩きを楽しみたかった。
ザモシチ ★★★
見所は市庁舎の建つ広場のみ、1,2時間もあれば見て回れてしまう程の広さで、わざわざ宿泊する価値があったのかと疑問が残る。小さな街が好きなのだが、日帰りで十分な街であった
ルブリン ★★★★
想像していた以上に大きな街であった。丘の上に建つ白亜のルブリン城が目立つが、旧市街、クラクフ郊外通りの街並は奇麗で、見て回るのが実に楽しかった。中々良い街である
クラクフ ★★★
天気が悪かったせいもあるが、期待を裏切る街であった。ヴァベル城は凄いと思ったが、旧市街は殆ど印象に残らず。

0 件のコメント:

コメントを投稿