2013年7月30日火曜日

こじんまりとした可愛い街〜ブラチスラヴァ

2010.8.10(月) ウィーンを経てブラチスラヴァへ


ホテル中庭から望むカイザー山群
6:30起床、昨晩もぐっすり眠れた。やはり、山の村は静かで心地よい。
今日も良い天気である。教会の鐘は15分おきに鳴り響き、裏の丘の上の教会の草原には羊が草を食み、メェーメェーと鳴く、実に長閑な1日の始まり。気温は17℃と、少し肌寒く感じる。
8:00朝食、今日は誰も居ない。昨日と同じ席に座り、新鮮な朝食を頂く。選り取りみどりのパン、ハム、チーズ、トマト、デザートにブルーベリー、ヨーグルト、果物と欲張って取るが、どれもかも旨く大満足。エルマウは、空気も澄み、静か、美しい景色、思っていた以上に良い所で、又訪れたい村である。
TI(Tourist Information)前で9:05発のバスを待つ。ほぼ時間通りにヴェルゲル行きのバスがやってきた。チケットは行き先を言ってドライバーから購入する。5€渡すが、釣り銭が思ったより多い。変だなと首を傾げながら、席に着く。と、ドライバーが慌ててやって来て、おつりを回収。5€を10€と勘違いしたみたいである(苦笑い)。ヴェルグルには、9:52着。
電光掲示板(10:30発ウィーン行き)
5分遅れでウィーン行きEC(EuroCity)が入線。先頭の2車両の1等車のコンパートメントに乗り込んだ所、ここはビジネスクラスだよと言われ、慌てて前の車両に移動する。
右手にホーエンザルツブルク城が見え、ザルツブルクに到着。ちょっと下車したい気持ちが出たが、がまんする。インスブルックでもそうだったが、駅舎は非常にモダンな建物に変わっていた。赤、青、黄色と派手な色彩のサイコロ状の壁、これをモダンアートと云うのだろうか。気を衒い過ぎで、好みではない。歴史ある街に、こういう駅舎は似合わない。リンツを経て、ウィーンには14:45着。ブラチスラヴァ方面は、Uバーン(U3)に乗換え、ウィーン・シメリング駅まで行かねばならない。案内板に従ってU3方面へ歩いていく。自動チケット券売機があったが、使い方が良くわからない。切符売り場もなく、無人駅で駅員は誰もいない。どうしようか迷ったが、車内で買えば何とかなるだろうと、そのまま進む。車内検札が来るのではないかと、少々ドキドキしていたが、回ってこなく一安心。終点のウィーン・シメリング駅で下車、無人の改札を通り階段を上ると、プラットフォームに出た。15:32発のブラチスラヴァ行きに乗車、車内は冷房が効いてなく非常に蒸し暑い。スロヴェキアに入ると、木々が増え、何となく涼しくなった気がする。

予約したホテルへ
宮殿のような大統領官邸
ブラチスラヴァは2度目の訪問だ。駅前の風景は以前とあまり変わってなかった。西欧のような垢抜けさはなく、いかにも東欧らしい雰囲気を感じる。駅を背にして大通りを歩いていくと、まず目に付くのが「大統領官邸」である。
白亜のロココ調の立派な建物で、かなり目を引く。裏手には、庭があるようだが、荷物が重いので先を急ぐ。
旧市街入り口のミハエル門

右手にブラチスラヴァ城が見えてきた。大きな通りを横切った先が旧市街入り口である。
旧市街は、城壁で囲まれ4つの門があるが、現存するのは、ミハエル門のみ。入り口では、橋と川の守護聖人であるヤン・ネポムツキー像が優しく迎えてくれた。中々立派な像だ。

ホテルは、門を潜った右手の路地辺りにあるはずだが....。ホテルの標識は見つけたが、入り口がわかりずらく、1回目は通り過ぎてしまった。ふと見ると、ホテル名が記されたドアを発見し、中へ入る。部屋は2Fの24号室、ドアセンサーにセキュリティカードをかざすとカチと音がし、ドアが開いた。部屋は現在モダン風な作り、どことなく北欧風な感じがする。旧市街には似つかわしくない部屋かと思うが、静かで部屋も広いのでまずまずである。


ミハルスカー通り(正面の塔はミカエル門)

ブラチスラヴァ(Bratislava)の街をぶらり散策
ミハルスカー通りは、両側の高い建物に日が遮られ少々暗い感じがする。
そのせいか、他の国の首都と較べると、どことなく地味な感じがする。




たくさんの露天が出るフラヴネー広場
通りから路地に入り、ちょっと歩くと旧市街の中心フラヴネー広場だ。土産を売る店がたくさん出ていて、にぎやかだ。やはり広場には、こういう露店は良く似合う。地元の民芸品等を見ていると、その土地の風土、文化が何となく見えてくる。特に何かを買う訳ではないが、それぞれのお店で何を売ってるのか見て歩くのは実に楽しい。前来たとき、ロシア人形を買ったが、ロシアに支配されていた時代の名残りかなと思ったりもした。広場の中央の噴水(ロランド噴水)が目立つ。中心に立つロランド(本当はマクシミリアン皇帝)と云う騎士像から、この名が付けられたのだろう。

次にブラチスラヴァ城へ向かう
城広場から望むドナウ川
真っ青な青空とブラチスラヴァ城

丘の上にあり、少々の登りであるがあるが大した事はない。城内に入ったが、どうやら裏手で、しかも工事中。正面に回ると、立派な騎馬像が立つ広場に出た。ここからの眺めは素晴らしい。たゆたゆと流れるドナウ川の眺めは心が和むが、「青きドナウ」ではなく、「褐色のドナウ」が正解なのではと思ってしまうくらい、水は泥水にように濁っている。

城は四隅に塔があり、その独特の景観から「ひっくり返したテーブル」と呼ばれ親しまれている。確かに、四隅がテーブルの足で四角い景観を見ると、成る程と納得してしまう。丘を少し、下った辺りから見ると、その独特な景観が味わえる。
聖マルティン教会通りから城を望む



旧市街に戻り、狭い路地裏をぶらぶら歩く。以前来たとき、路地裏でモデル撮影中の場に遭遇したので、又あのときのような出会いがないかと期待したが、今回はなかった。路地裏は華やかに欠けるが、どことなく風情を感じ好きである。

夕食を食べに再び街に繰り出す。
ミハルスカー通りのオープンカフェには、写真付きのメニューがあり、どれもこれも美味しそうで食欲を誘うが、満席状態である。鎧のあるレストランが魅力的に思ったが、音楽が騒がしく落ち着いて食事を取るような場所ではない。あちこち探しまわったが、適当な所が見つからず面倒になったので、ベトナム風ヌードルのお店へ入り、ビーフ、ブロッコリーのヌードル(4€)を買い、ホテルに戻り食す。まあまあの味である。22:30就寝。
夜のフラヴネー広場にて

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