2013年10月21日月曜日

紺碧なアドリア海がお出迎え〜ドブロヴニク

2010.4.29(木)☀ ザグレブから飛行機で、アドリア海の真珠ドブロヴニクへ
 5:30に目が覚めてしまった。今日は、飛行機でドブロヴニクまで一気に南下する予定。気になるお天気はどうかと、窓の外を見ると快晴で、思わず笑みが出る。7:00からの朝食をすばやく取り、バスステーションへ急ぐ。7:30発のバスが走り出していたが、手を挙げると停まってくれた。車内は乗客で一杯だったが、座れない事はなかった。
ザグレブ周辺は緑が多く都会ぽさを感じさせないと思ったが、朝のラッシュはどこも同じだった。信号渋滞に掴まってしまい、空港には5分遅れで到着。チェックイン後、しばらく空港周辺の公園で時間を潰す。
ドブロヴニクに向かう飛行機に乗る
飛行機は、定刻の10:15に離陸、空から見ると当たり一体山岳風景だ。雪を抱いた山も見えるが、残雪が残っているのだろうか。国土の殆どが山岳地帯なのかと思ってしまう程、辺り一体山ばかりで、民家は殆ど見えない。パルチザンのゲリラ活動にはうってつけの地形だったんだと妙に納得してしまった。山岳地帯を抜けると、いきなり紺碧な海が眼下に広がった、アドリア海だ!!今までの殺伐とした山岳地帯から、明るく輝く青の海のコントラストは鮮烈な印象である。それにしても、海の青さは半端でない。海岸線を飛んで行くと、半島のように突き出た一画にオレンジ屋根で統一されたドブロヴニク旧市街が眼下に見えてきた。オレンジ屋根の街並が紺碧な海の中に輝き、実に素晴らしい眺めである。アプローチが飛行機で正解だった、この景色は感動ものだ。空港には11:00着、空港を出ると空港バスが待機中。発着に合わせバスが運行されているので便利である。チケットは車内で購入(35kc)、バスはアドリア海沿いの切り立つ断崖の道を走り、20分程で旧市街のピレ門に停車。さすが人気の観光地だけあり、門前の通りは観光客で一杯だ。ここでは降りず、2.5Km先にある終点の長距離バスターミナルで下車、予約したホテルを探し始める。バスの車内からホテル標識が見えた方向に進むが、中々見つからなく、雑貨店のおじさんに道を尋ね、ようやく探し当てた。チェックインには時間が早過ぎ、荷物を預けてもらい旧市街へ向かう。

道中見つけた青空市場
旧市街まで2.5Kmの道程を歩く
 旧市街まで2.5km、バスが走っているが歩けない距離ではないと歩き始める。港のフェリーや、青空市場、海岸線の道は変化があって楽しいが、登りが結構きつく、かつ日指しが強いせいか少々しんどかった。ようやくピレ門前に到着したときは汗びっしょり。
(写真下)海岸線の斜面に建つコテージ、大きな建物はリゾートホテル??

ピレ門前のお洒落なレストランでランチ
飲み物:ビール
前菜:
サーモンサラダ
 少々魚臭さがある
メイン:オリーブオイルのイカソティ 盛りつけがお洒落であるが、普通の味
デザート:チョコアイス 
91kn(¥1,600)
店の雰囲気は良かったが、高いばかりで味は大した事なかった。


ピレ門をくぐり、旧市街の中へ

 ピレ門から続くプラッツァ通り
 
 ルジャ広場に建つスポンサー宮殿
左手のアーチ型の回廊が宮殿入り口、ゴシックとルネサンス様式が混ざった建築物。
中には入らず、外から眺めただけだったが、内部に入り歴史、文化の一面を垣間みればよかったかな..。
城壁から見下ろしたオノフリオの大噴水(Onofrio's Fountain
 ピレ門を入ると、直ぐ右手にある。スルジ山からの水を巨大な円筒状タンクに貯め、市民の生活用水として使われいる。天然の水を飲めるようだ。






旧市街をぐるっと囲む城壁を歩く事ができる。チケット代は70kn、眺めは最高、アドリア海からの風も心地良く、気持ちの良い散策を楽しめた。

ぐるっとぶらり歩きしたが、今一つ気分が高揚しない。奇麗な街である事は変わりないのだが、イタリアのどこかの街を見ているようで、どこか見慣れた風景である。こういう風景を見ても、あまり感動しなくなっている自分を感じ、愕然とする。欧羅巴風景は、もう満腹してしまったのか? そろそろ旅のスタイルを変えた方が良い時期になったかもしれない。



明日の予定を大幅変更!! スプリットへ行くことに
計画では、明日は、現地トラベル・ツアーを使って、コトルかモスタルへの日帰りツアーに参加する予定であった。日本で情報があまり取れず、現地で直接 Agentに行き、申し込みする予定であった。ツアーの申し込みをすべく旧市街の外にあるアトラス・ツアーへ向かった。中には、3人の女性スタッフ(おばさん)がいたので、
「明日、コトルかモスタルへ行きたい。日帰りツアーありますか」
「今週はありません、来週のみで、曜日が限られます」
との答えに愕然....。え、ないの?、さて、明日どうしよう。現地へ行けば何とかなるだろうと気楽に考えていたが、考えが甘かった。計画を変更するしかない....。
 取りあえず、ホテルに戻って考えよう。

バスステーションの表示板で行き先を物色していると、スプリットまでバスで行ける事がわかった。片道4時間30分、往復で9時間。朝早く出れば、何とかなるだろう。
明日はスプリット行きに決定!!

Hotel Berkeley (62€/日、¥7,750)
ベッドルームとリビングの2室、さらにテラス付き、かなり広くゆったりできる良い部屋である。
長距離バスステーションにも近く、便利な場所に位置している。


2013年10月7日月曜日

整然とした新市街の街並に感動 〜ザグレブ

2010.4.28(水)☀ 成田からウィーンを経て、ザグレブへ
 ANAとオーストリア航空との共同運行便の設備はあまり良くない。長時間のフライト中の暇つぶしに期待していたビデオはVOD(Video On Demand)でなく、かつプログラムもつまらなく、見る気にならない。ウィーンには定刻より、35分早い15:20に到着。乗換え時間に余裕がないと焦るが、今回は2時間もあり余裕である。空港フロアのモニターで確認し、ザグレブ行きのゲートD67へ進む。飛行機は定刻17:20に離陸、日本人も5名乗っていた。上空から、白銀に輝く峰々が見えてきたが、スロヴェニアのユリアン・アルプスかと思う。ザグレブ空港には、18:10着。地方空港かと思う程、小さな空港であった。荷物トラブルもなくベルトコンベアーから吐き出されたザックを受け取り、憧れのクロアチアへ入国。ユーロをクロアチア通貨のクーナに変え、到着ロビー前から出ているクロアチア航空バスに乗車。チケットは乗車時、ドライバーから購入(30kn)。市内に入って行く際、左手に今日宿泊するホテルの看板を見つけた。初めての場所で、宿泊する場所が見つかると、少し安心する。渋滞もなく中央バスターミナルに到着、空港から約30分程と近くて良い。10分程でホテル(Dora)に到着、部屋へ入ると、かなりがっかりした。3つ星でもあり、もう少しシックな部屋を予想していたが、内装も普通で、ビジネスホテルに毛の生えたような部屋であった。しかし、ロケーション的に大通りから外れ静かな点、バス、鉄道駅に近い点は良い。まあ、この理由でこのホテルを決めたのであまり贅沢はなしだ。
気を取り直し、街へ出かける。19:00過ぎなのに外は未だ明るい。
ザグレブ中央駅とトミススラフ広場
 
中央駅地下のアーケードを抜け、中央駅正面に出ると、真ん中に緑豊かな広場、両側の通り沿いには整然とした重厚な建物が広がる街並は実に素晴らしく、ちょっと驚きと感動を覚えた。1国の首都は車の往来や、人の出入りが多く騒がしく、あまり好きでなく、なるべく避けていたのだが、ここザグレブはそんな予想を裏切り、非常に魅力的な街で一目で好きになった。 
トラムが走る駅前通りを横切り、騎馬像が建つトミススラフ広場に出た。
今が見頃なチューリップが咲き誇り、とても鮮やかである。ここかしこにあるベンチには地元の人々が憩いでおり、実に微笑ましい光景である。新市街の真ん中を横断する3つの広場を抜けると、旧市街の中心イェラチッチ広場に出た。ここは街の中心でもあり賑やかである。
聖母被聖天大聖堂
ザグレブは旅の最終日に、又来る予定である。旧市街にあるホテルを予約してあり、そのときじっくり紹介しようと思う。暗くなり、街に灯りが灯ってきたので、そろそろホテルに戻る事にした。新市街にあったベーカリーでパンを買い、20:45ホテルに戻る。夕食はパンとジュースで軽く済ます
旧市街を南北に走るトカルチチェヴァ通りは、街を東西に隔てる川が流れていた。その川が埋め立てれ
今は、カフェが建ち並ぶ賑やかな通りになった
新しい服を買った際、奇麗になった自分を見せるためにカフェへ座ると云われている
西欧のようなカラフルさは感じなく、
どちらかと云うと労働者階級の社交場と云う雰囲気だ
ライトアップされたザグレブ中央駅

2013年9月25日水曜日

クロアチア・スロヴェニア紀行 〜プロローグ

以前から行きたかったクロアチアのドブロヴニクとプリトヴィツェ湖沼群、旅の計画はここを中心として立てた。クロアチアは縦に細長く、特に南端に位置するドブロヴニクへの電車は走ってなく、*首都ザグレブからバスで行くとなると11時間近くもかかる。ここは飛行機を使うしかなく、ネットで往復便を予約。成田からウィーンを経由してザグレブへ、翌日予約しておいた飛行機で、憧れのドブロヴニクへ入って行った....
(*ザグレブ〜スプリットまで電車で行き、スプリットからバスで入るルートあり)

コースマップ】

【コース日程】2010.4.28-5.9
4/28 (水)成田(10:50)→ウィーン(15:55 17:15)→ザグレブ(18:10)
4/29 (木)ザグレブ(10:15)→ドブロヴニク(11:10)
4/30 (金)ドブロヴニク(8:00)→スプリット(12:30 15:00)→ドブロヴニク(19:50)
5/1   (土)ドブロヴニク
5/2   (日)ドブロヴニク(6:25)→ザグレブ(7:20 11:30)→プリトヴィツェ(13:45)
5/3   (月)プリトヴィツェ
5/4   (火)プリトヴィツェ(6:50)→ザグレブ(9:30 13:18)→リュブリャーナ(16:45)
5/5   (水)リュブリャーナ(9:27)→イェセニツェ(10:25 11:15)→ブレッド湖(11:30)
5/6   (木)ブレッド湖(10:30)→リュブリャーナ(11:55 12:20)→シュコフヤロク(13:00)
5/7   (金)シュコフヤロク(11:10)→リュブリャーナ(11:52 14:48)→ザグレブ(17:10)
5/8   (土)ザグレブ(12:40)→パリ(14:40 20:00)→成田(14:40+1)

【通貨】€=125円、Kn(クーナ)=17.46円
航空会社ANA
       クロアチア航空:ザグレブ⇄ドブロヴェニク(約 ¥12,000円)
【ホテル】Booking.comを使って、事前予約
【鉄道パス】今回はバスが多いので、鉄道パスは利用せず
【旅行保険】損保ジャパン
【高速バス】竜王駅から成田空港まで高速バス利用
【旅の目的】
 1)「紅の豚」の舞台となったドブロヴニク観光
 2)プリトヴィツェ湖沼群をハイキング
 3)スロヴェニアの小さな街・シュコフヤロク観光
 4)ブレッド湖再訪
【旅の情報】
 1)地球の歩き方 クロアチア スロヴェニア
 2)LonelyPlanet Croatia,Slovenia
 3)クロアチア国内の電車の普及率はあまり良くなく、国内移動は主にバス

2013年9月24日火曜日

タトラ山脈トレッキング旅 〜エピローグ

今回の旅も非常に楽しく、何かあっと云う間に過ぎ去った感がある。
やはり夏は、山麓の村に宿泊した周辺の山歩きが好きだ。日本と違って、1人旅でも、気軽に宿泊できる設備があり、かつリーズナブルな価格で宿泊できるのが嬉しい。電車が乗り入れてる場所は良いが、バスはトラブルの元だ。今回も、エルマウでバスが走ってなく、かなり慌てた。休日の日は要注意である、以前にも同じ目にあっているのに、全く学習能力がないと反省する事しかりである。
次はどこへ行こうか...。西欧は少々食用気味になってきた。東欧圏で未だ行ってない国がたくさんある。次に行きたいのは、ルーマニア、ウクライナ、バルカン半島辺りかな....。

訪れた街の感想
ガルミッシュ・パルテンキルヒェン  ★★★★★
2度目の訪問、前回はパルテンキルヒェンに宿泊、今回はガルミッシュに宿泊。周囲は山に囲まれた山麓の街、特にドイツ最高峰ツークシピッチの眺めが素晴らしい。壁絵はガルミッシュ側にもあるが、パルテンキルヒェン側の方が良い。中心通り沿い建物の全てに壁絵が描かれており、実に壮観な眺めである。

エルマウ ★★★★★
カイザー山群トレッキングの宿泊地として訪れた。最寄りの鉄道駅から、バスで行く予定であったが、ちょうどバスが走っていない日曜日にぶつかり、仕方なくタクシーで行くはめとなった。思わぬ出費だったが、緑の牧草地の中にたたずむ村と、眼前に聳えるカイザー山群の風景は、本当に素晴らしかった。ホテルの居心地が良く、特に朝食は本当にうまかった。こじんまりとした小さな村であるが、こういった静かで落ちつける場所は非常に好きである。

ブラスチラヴァ ★★★★
駅前は、いかにも東欧風の感じがした。見所は駅から歩いて2,30分の所にある旧市街に凝縮されている。スロヴァキアの首都であるが、大都会のような喧噪さはなく、割と静かな良い街である。中世とモダーンさを兼ね備えた街っと云った感じか。首都だけあり、ホテル代は少々高い。

スタリー・スモコヴェツ ★★★★
前回の訪問と同じホテルに2泊し、タトラ山脈を歩き回った。天気も良く、素晴らしい日々を過ごせた。山の中の避暑地でもあり、清新な空気、素晴らしい絶景で、何か心が湧き立ってくる。何もない所であるが、ゆったりと静かな時を過ごすには最高の場所である。ホテルの部屋は広くて、とても居心地が良いのだが、食事はあまり旨くない。一見豪華そうに見えるが、味は今一であった。

プラハ ★★★★
相変わらず観光客が多く、旧市街、カペル橋は人をかき分けて進まねばならなかった。人、人の渦で、少々うんざりもするが、欧羅巴の街の中では、1、2位を争うくらい美しい街ではないかと思う。欧羅巴旅行を計画している人には、とにかくお奨めしたい街No.1である。日中、夜間はどこへ行っても人の渦であるが、早朝は嘘のような静かさで、ゆっくりプラハの街並を鑑賞できるのでお奨めである。

2013年9月11日水曜日

楽しかった旅も今日で終わり 〜プラハ③

2010.8.16(月)
マリオネットのお土産屋
チェコはマリオネットを使った人形劇が有名で、
路地を歩いていると、あちこちマリオネットを吊るした土産屋をみかけた

風情のある路地裏を歩くのも楽しい
石畳の旧登城道を上がる
7:30起床、旅の最終日
飛行機は18:00発、時間はたっぷりあるので、旧登城道を辿りプラハ城へ向かう。
石畳の階段、周囲の赤い屋根の家屋、どこを取っても絵になる風景が広がる。途中の展望台からの眺望も又、素晴らしい。
城内、庭園を散策し、10:30にホテルに戻る。さあ、出かける準備をしよう。


11:40 Check out、地下鉄A線のMalostranska駅から2つ目の終点Dejvicka駅まで行く(18Kc)。相変わらず、自動チケット機の使い方がわからなかったが、チケット売り場があり助かった。
さて、バス停は?タクシーの運ちゃんに訪ねると、バスストップは119番との事。しばらく待つとプラハ・ルズィニ空港行きのバスが入って来たので乗車(30Kc)。空港は3つのターミナルがあり、T3,T2,T1の順に停車する。国際線のT2で下車、尚T1とT2は繋がっている。
フランクフルトを経由し、成田には翌日の14:40着。
外に出ると蒸っとする、やっぱり日本は暑い!!

2013年9月10日火曜日

早朝のカレル橋、プラハ城の姿に息を飲む 〜プラハ②

2010.8.15(日) 
カレル橋からプラハ城を望む
 7:10起床、今日も良い天気だ
ホテルの部屋は屋根裏部屋、窓は傾斜した壁に装着され、部屋からは空しか見えない。もう少しランクの上の部屋からは、プラハ城が見えるようだが、値段は張るだろうな。ホテルや食事には、あまりお金をかけない主義であり、そんな贅沢は許されない。
装飾画が奇麗なホテル内部
何かも旨い朝食
デザートはスイカ、パイナップル



朝食後、街へ繰り出す
早朝のカレル橋は観光客も少なく静かである


30体の聖人像の1つ
朝の早い時間でもあり、カレル橋は昨日の喧噪さが嘘のような静けさだ。橋の欄干から望むプラハ城は、本当に絵になる。
橋のたもとには塔が建っており、上にも登れるようだ。




橋の両脇に建つ30体の聖人像もゆっくり鑑賞できた。
聖人とは、徳が高く、人格高潔で、生き方において他の人物の模範となるような人物を云うそうだが、フランシスコ・ザビエルだけしかわからない。





プラハ城からマラー・ストラナ地区をぶらり歩き(モルダウ川西地区)

 プラハ城は、モルダウ川西岸の小高い丘フラッチャニに辺りを睥睨するかのように聳え建っている。丘への坂道を10分で、フラッチャニ広場の城の正門に到着。中国人、アメリカ人がとても多く、日本人観光客はあまり見当たらない。ここでもチャイニーズパワーが押し寄せているのか...。
プラハ城正門

圧倒的な迫力で迫る聖ヴィート大聖堂
正門両脇に立つ衛兵を横目で見ながら、城の中へ。2つの中庭を抜けると聖ヴィート大聖堂だ。かなりの威圧感で迫り、荘厳で厳かな気分になってくる。チケット(100Kc)を購入、287段の螺旋階段を上がり塔の上へ出る。階段はクネクネし、少々目が回った。

塔からの写真:第3の中庭(上)、カレル橋方面(下)



逆光のカレル橋とモルダウ川
塔からの眺めは素晴らしい。プラハの街が一望できるが、この時間帯は逆光で写真撮影には不向き、夕方の方が良かったかも。
ロレッタ教会からストラホフ修道院を経てマラー・ストラナ界隈をぶらり歩く
今までの青空が嘘だったかのように、雲が広がってきた。一雨来るかもしれない...
それにしてもプラハは観る所が多い。ロレッタ教会は聖ヴィート大聖堂と違い、典雅な建物だ。鐘楼を中心に左右対称の建物は気品があり、女性的な感じがする。

丘の上に建つストラホフ修道院
修道院を少し下った所の眺めイタリア・レストランに入り、ペペロンチーノと黒ビール(234Kc)でランチを食べる。眺めの良いレストランで味も良く、大いに満足。雲が多くなり、雷も鳴り出してきた。ベトシーン公園の遊歩道を散策した後、一旦ホテルに戻る。少々疲れたのでベッドに横になると、ぐっすり寝入ってしまった。目が覚めたとき、一瞬どこに居るのかわからずキョトンとしてしまった....。


夕方、再び旧市街へ

相変わらず人が多い。プラハはどこを観ても奇麗で好みの街ではあるが、人の多さには少々うんざりする。田舎の方が性に合っているようだ。
18:00、天文時計の仕掛け人形が回り始めた
天使の像上の2つの窓が開き、キリストの12使徒が、ゆっくりと現れては消えていった。
塔の上で、ラッパの響きが聞こえてきたので、見上げると、天辺の窓からトランペットが空に突き出ている。空に向かって吹くトランペットの音色は心に響いた、終わると一斉に拍手が。


今日も旧市街広場では、様々な屋台が出ていた。香ばしい匂いが堪らない
伝統的なパン(菓子?)を焼く
大きなフライパンでフードを焼く

2013年8月31日土曜日

百塔の街プラハは観光客でごった返し 〜プラハ①

2010.8.14(土) 7時間電車に揺られ、旅の最終地プラハへ

いつも観光客でごった返しの旧市街広場
ひときわ目を引く2本の塔を持つ建物はティン教会
ティーンとは税関の意味で、税関の前の聖母マリア教会が正式名だそうだ


6:20起床、昨夜(3:00頃)は雷がゴロゴロ恐ろしい音を鳴り響かせた後、激しい雨が降った。山は相当荒れたようだ。早朝、その余韻が残っているのか、空はどす黒い雲で覆われている。スロヴァキアも今日で最後、いよいよ最後の目的地であるプラハへ向かう。電車で7時間、長距離の移動である。長旅に備え、朝食をたっぷり取っておこうとダイニングルームへ出かける。今日は誰も居なく、ゆっくりと食事できる。それにしても、このレストランの食事は最低である。朝食、夕食共にまずい!!料理長の顔を見たいくらいである。
8:30チェックアウト、レセプションの女性の英語はめちゃくちゃ早い。何を言っているのかわかるが、もう少しゆっくりしゃべって欲しい。ポプラド・タトリ行きの電車はほぼ満席だったが、奥の席が空いており何とか座る事ができた。
ポプラド・タトリ駅には、3分遅れの9:23到着。プラハ行きは2番ホームから9:53定刻に発車。スロヴァキア国鉄は時間に正確で、待たされた経験は殆どなかった。
チケットは2等であったが、やはり混んでいる。1等車は空いているので、そっちへ座る。発車すると直ぐにチケット・チェックにやってきたので、2等から1等チケットに変更し、差額分を支払う (国境駅まで2等で9.64€、1等は13.98€)。
プラハ駅
7時間の電車旅も楽でない、窓から流れる景色もあまり覚えてない、特に大きな印象がなかったのだろう。プラハは、今回で2回目である。駅構内はかなり様変わりし、垢抜けた感じがする。駅前は公園通りのベンチは、どれも人で占有されていた。何をしている訳ではなく、ぼんやりとベンチに座っているだけである、暇人だなあと思いながら横を通り過ぎた。
国立博物館の大通り(ヴァーツラフ広場)


駅を右手に向かうと、大きく立派な国立博物館が見えてくる。この辺りは、ヴァーツラフ広場と云われているが、広場と云うより大通りといったほうが相応しい。
国立博物館を背に真っすぐ進むと、旧市街方面である。この大通り沿いには、デパート、レストラン、銀行等がひしめき合う賑やかな通りである。カレル橋は人の渦で、人をかき分けながら進むが、皆さんトロトロ歩いており中々先へ進めず、かなり苛ついた。この人の多さは半端でない。
Hotel U Pave (75€/日)
ホテルは、カレル橋を渡ったプラハ城側のマラー・ストラナ地区にあるはずだが、どうにも道が良く分からない。橋を渡った先のヒストリック・インフォメーションの入り口に立っていた「中世の衣装を着た男性」に道を尋ねると、親切に教えてくれた。路地に入った静かな場所にホテルは建っていた。クリーム色の外観のホテルは、とても感じが良さそうである。
フロントで308号室の鍵をもらい、
鍵を回すが「あれ、ドアが開かない、何回か試したがうまくいかない」、仕方なくフロントの女性にヘルプ要請。鍵をカチと音がするまで右に回した後、ドアノブを少し引き、再び鍵を右に回しながらドアを押すと開く。どうもドアの開け方にコツがあるようである。
カレル通りから旧市街広場へ
手前の塔は旧市庁舎
荷を置き、旧市街へ出かける
19:00になるのに、夏の夜は未だ々明るい。広場では、あちこち屋台が出ており、香ばしい匂いが漂よってきて食欲を誘う。
香ばしい肉の匂いが漂ってくる

一旦ホテルに戻り、夕食に出かけた。どこ行こうか大いに迷ったが、カレル橋下にあるイタリアンのムール貝料理の写真に引かれ、ここで食事をした。ちょっとスパイシーなスープとムール貝の相性は抜群で、とても旨かった。ワイン、水、食後のコーヒーで占めて、715kc(約3,000円)。料理、店の雰囲気は良かったが、ちょっと高く、贅沢してしまった。

カレル橋からの夜景は実に素晴らしく大感動である。ライトアップされ夜空に浮き上がるプラハ城、モルダウ川の川面に揺れるライトの光、何と幻想的な眺めであろう。ずっと見ていても飽きない。カレル通りから旧市街広場に至る道路も人で一杯、21:30を回っているが、この賑やかさは当分続きそうだ。これだけの大勢の人がおり、暗くても割と安心して歩ける。
天文時計
旧市街広場の夜景
ホテル周辺の通りは路地裏でもあり、あまり暗くなるとやばいかもしれないと、名残欲しいが広場を後にする。22:00頃、ホテルに戻り、バスに浸かった後、23:40就寝。

2013年8月18日日曜日

タトラ山脈トレッキング 〜ヴィソキー・タトリ③

2010.8.13(金) フレビエノックからタトラ山脈トレッキング 
スカルナテー・プレソの山上の湖
後方の山はロムニツキー・シュティート峰
6:15起床、山麓のホテルは静か、かつ涼しくぐっすり眠れる。未だ眠り足りないのか、目がショボショボする。旅も残り3日、あっという間に過ぎ去った感がある。時間が忘れるくらい充実した日々を過ごしている。晴れの予報であったはずなのに、空は曇っている、出足が鈍るなあ....。朝食後、9:00にホテルを出て、直ぐ裏にある登山電車に向かう。





フレビエノックまでのチケット代は4.9€(460円)、やっぱり安い。9:18発のケーブルカーに乗り、フレビエノック(1285m)には5分程で到着。ここまで歩いても3.40分程だ。
ケーブルカーへ乗り込むトレッカー達

フレビエノックからの展望
フレビエノックは、大勢のトレッカーで賑わっていた。服装も思い思いであるが、皆さん割と軽装である。山の方は曇っており、少々憂鬱な気分である。登山口には黄色の看板があり、いくつもトレッキングコスーが記されている。今日はここからスカルナテー・プレソまでのコースを歩く予定、昨日に較べるとかなり楽なコースだ
トレッキングの詳細は、別Blog(欧羅巴トレッキング)に掲載中
http://ymtrecking.blogspot.jp/2015/04/tatranska-magistrala.html



山岳鉄道の東端タトランスカー・ロムニツァにて
タトランスカー・ロムニツァ駅にて
タトランスカー・ロムニツァは標高800m、ロータトラの中心地である。スカルナテー・プレソから、だらだらした下りを歩き、16:18に到着。次の電車は、16:35であまり時間がなく、村内を歩き回る事が出来なかったが、駅前はあまり見るべき所はなさそうだ。観光客目当ての露店が出ていたので、ちょっと覗いてみる。
スモコヴェッまでのチケットは、0.64€(約70円)と嬉しいくらいの安さである。この国はデフレ状態なのかな....。

明日はいよいよ最後の目的地プラハである。
チェコからはユーレイルパスを使えるので、国境までのチケットを買うためにスモコヴェッ駅の窓口へ行く。英語が通じるのか、希望通りのチケットを買えるのか、正直胸がドキドキする。最初の駅員は英語を通じなく困ったが、奥に居た女性が英語を話せ、何とか会話ができるようになった。
「明日、プラハへ行きたい。チェコからはユーレイルパスがあるので、チェコとスロヴァキアの国境駅のチケットを購入したい」と告げる。
言っている事はわかって頂けたようで、国境の「Horni LidecGr?」までのチケットを購入できた。チケットを見ると2等車、1等車でお願いしたのだが、まあ良いか.... 
 親切な人達で助かった。
今日もあまりお腹がすいてないので、近くのバーガーショップ(と云っても露店)でチーズバーガーを買うことに。「チーズバーガー下さい」と告げるが、相手に通ぜず。何回も告げ、ようやく理解してもらった。チーズバーガーではなく、「チーズベルグル」だよ、笑いながら言われてしまった(苦笑い)。バーガーはローマ字読みするのかな....
ホテルに戻り、チーズバーガを食べるが、これがとにかく不味い!!あまりの不味さで、もったいないが半分食べ、残りは捨ててしまった。後味の悪さが残る味。
眠くなってきたので、21:50就寝。

2013年8月15日木曜日

タトラ山脈トレッキング 〜ヴィソキー・タトリ②

2010.8.12(木) シュトゥルプスケー・プレソからタトラ山脈トレッキング
ホテル窓からのタトリ山脈の朝焼け
5:50起床、カーテンを開けると真っ青な空、絶好のトレッキング日和で心が弾む。
窓からは、瀟洒な洋館(八ヶ岳高原ホテルに似ている)の後方の山に朝日が当たり、黄金色に輝き始めた。早朝は空気も澄み、自然の景色が生き生きと感じる。
7:00朝食、一見豪華そうだが、味は今一、クロワッサンはグシャとして旨くない。ケーキも食べてみたが、これも旨くない。ここのレストランの味はかなり劣る。
タトリ山脈の山々の標高は2000m級と、3000mに満たないが、峰々が荒々しく見栄えはすこぶる良い。どことなく日本の北アルプスを彷彿させ、親しみも湧く。タトラ山脈は、東側のハイタトラと西側のロータトリの2つに分かれている。ハイタトラの中心がシュトゥルプスケー・プレソ(標高1355m)、今日はここからトレッキングを楽しむ予定である。
スタリー・スモコヴェッ駅にて
駅には多くのトレッカーが登山電車を待っていた。8:01の登山電車は、深い森の中を走って行き、約40分程で東端のシュトゥルプスケー・プレソ駅に到着。あやうく、手前の駅で降りそうになり少々慌ててしまった(笑)、同じような駅名で紛らわしい。
約40分、それも山の中を走るのにも関わらず、何と1.92€(約220円)驚きの価格である。

10分程歩くと、青々と透明なシュトゥルプスケー湖に出る。湖面にハイタトリの山々を投影する絶景に、しばし言葉を忘れてしまう。
正に息を飲む絶景!!
湖畔のホテル
湖畔沿いの遊歩道で湖を一周できる

トレッキングコースは赤、緑、黄色といった具合に色別され、登山道も良く整備されている。湖から絶景を堪能した後、トレッキング開始である。

トレッキングの詳細は、下記に掲載中
(ハイタトラの美しい谷を歩く〜タトラ山脈①)
http://ymtrecking.blogspot.jp/search/label/スロヴァキア、タトラ山脈

トレッキングを終え、スタンリー・スモコヴェッへ戻る
 結構きつく、最後はリフトで下ってしまった(笑)。
ハーブティ店
通り沿いに、ハーブティや何種類もの豆を売っているお店があったので、立ち寄る。わさび味の豆、ハーブティ等を買う。ハーブティは奥さんが作ったそうで、買ったお礼にかマスターが撮影した写真を頂いた。







帰りの電車は非常に混み、ずっと立ちっぱ
なしであった。体が腰掛けたいと泣いているが、致し方ない...
それにしても、のろのろ運転で少々イライラする。

夕食はそれ程食べたくなく、駅傍のスタンドのバーガで済ます。21:30過ぎになると、目がウトウトし始めた、21:40就寝