2013年8月31日土曜日

百塔の街プラハは観光客でごった返し 〜プラハ①

2010.8.14(土) 7時間電車に揺られ、旅の最終地プラハへ

いつも観光客でごった返しの旧市街広場
ひときわ目を引く2本の塔を持つ建物はティン教会
ティーンとは税関の意味で、税関の前の聖母マリア教会が正式名だそうだ


6:20起床、昨夜(3:00頃)は雷がゴロゴロ恐ろしい音を鳴り響かせた後、激しい雨が降った。山は相当荒れたようだ。早朝、その余韻が残っているのか、空はどす黒い雲で覆われている。スロヴァキアも今日で最後、いよいよ最後の目的地であるプラハへ向かう。電車で7時間、長距離の移動である。長旅に備え、朝食をたっぷり取っておこうとダイニングルームへ出かける。今日は誰も居なく、ゆっくりと食事できる。それにしても、このレストランの食事は最低である。朝食、夕食共にまずい!!料理長の顔を見たいくらいである。
8:30チェックアウト、レセプションの女性の英語はめちゃくちゃ早い。何を言っているのかわかるが、もう少しゆっくりしゃべって欲しい。ポプラド・タトリ行きの電車はほぼ満席だったが、奥の席が空いており何とか座る事ができた。
ポプラド・タトリ駅には、3分遅れの9:23到着。プラハ行きは2番ホームから9:53定刻に発車。スロヴァキア国鉄は時間に正確で、待たされた経験は殆どなかった。
チケットは2等であったが、やはり混んでいる。1等車は空いているので、そっちへ座る。発車すると直ぐにチケット・チェックにやってきたので、2等から1等チケットに変更し、差額分を支払う (国境駅まで2等で9.64€、1等は13.98€)。
プラハ駅
7時間の電車旅も楽でない、窓から流れる景色もあまり覚えてない、特に大きな印象がなかったのだろう。プラハは、今回で2回目である。駅構内はかなり様変わりし、垢抜けた感じがする。駅前は公園通りのベンチは、どれも人で占有されていた。何をしている訳ではなく、ぼんやりとベンチに座っているだけである、暇人だなあと思いながら横を通り過ぎた。
国立博物館の大通り(ヴァーツラフ広場)


駅を右手に向かうと、大きく立派な国立博物館が見えてくる。この辺りは、ヴァーツラフ広場と云われているが、広場と云うより大通りといったほうが相応しい。
国立博物館を背に真っすぐ進むと、旧市街方面である。この大通り沿いには、デパート、レストラン、銀行等がひしめき合う賑やかな通りである。カレル橋は人の渦で、人をかき分けながら進むが、皆さんトロトロ歩いており中々先へ進めず、かなり苛ついた。この人の多さは半端でない。
Hotel U Pave (75€/日)
ホテルは、カレル橋を渡ったプラハ城側のマラー・ストラナ地区にあるはずだが、どうにも道が良く分からない。橋を渡った先のヒストリック・インフォメーションの入り口に立っていた「中世の衣装を着た男性」に道を尋ねると、親切に教えてくれた。路地に入った静かな場所にホテルは建っていた。クリーム色の外観のホテルは、とても感じが良さそうである。
フロントで308号室の鍵をもらい、
鍵を回すが「あれ、ドアが開かない、何回か試したがうまくいかない」、仕方なくフロントの女性にヘルプ要請。鍵をカチと音がするまで右に回した後、ドアノブを少し引き、再び鍵を右に回しながらドアを押すと開く。どうもドアの開け方にコツがあるようである。
カレル通りから旧市街広場へ
手前の塔は旧市庁舎
荷を置き、旧市街へ出かける
19:00になるのに、夏の夜は未だ々明るい。広場では、あちこち屋台が出ており、香ばしい匂いが漂よってきて食欲を誘う。
香ばしい肉の匂いが漂ってくる

一旦ホテルに戻り、夕食に出かけた。どこ行こうか大いに迷ったが、カレル橋下にあるイタリアンのムール貝料理の写真に引かれ、ここで食事をした。ちょっとスパイシーなスープとムール貝の相性は抜群で、とても旨かった。ワイン、水、食後のコーヒーで占めて、715kc(約3,000円)。料理、店の雰囲気は良かったが、ちょっと高く、贅沢してしまった。

カレル橋からの夜景は実に素晴らしく大感動である。ライトアップされ夜空に浮き上がるプラハ城、モルダウ川の川面に揺れるライトの光、何と幻想的な眺めであろう。ずっと見ていても飽きない。カレル通りから旧市街広場に至る道路も人で一杯、21:30を回っているが、この賑やかさは当分続きそうだ。これだけの大勢の人がおり、暗くても割と安心して歩ける。
天文時計
旧市街広場の夜景
ホテル周辺の通りは路地裏でもあり、あまり暗くなるとやばいかもしれないと、名残欲しいが広場を後にする。22:00頃、ホテルに戻り、バスに浸かった後、23:40就寝。

2013年8月18日日曜日

タトラ山脈トレッキング 〜ヴィソキー・タトリ③

2010.8.13(金) フレビエノックからタトラ山脈トレッキング 
スカルナテー・プレソの山上の湖
後方の山はロムニツキー・シュティート峰
6:15起床、山麓のホテルは静か、かつ涼しくぐっすり眠れる。未だ眠り足りないのか、目がショボショボする。旅も残り3日、あっという間に過ぎ去った感がある。時間が忘れるくらい充実した日々を過ごしている。晴れの予報であったはずなのに、空は曇っている、出足が鈍るなあ....。朝食後、9:00にホテルを出て、直ぐ裏にある登山電車に向かう。





フレビエノックまでのチケット代は4.9€(460円)、やっぱり安い。9:18発のケーブルカーに乗り、フレビエノック(1285m)には5分程で到着。ここまで歩いても3.40分程だ。
ケーブルカーへ乗り込むトレッカー達

フレビエノックからの展望
フレビエノックは、大勢のトレッカーで賑わっていた。服装も思い思いであるが、皆さん割と軽装である。山の方は曇っており、少々憂鬱な気分である。登山口には黄色の看板があり、いくつもトレッキングコスーが記されている。今日はここからスカルナテー・プレソまでのコースを歩く予定、昨日に較べるとかなり楽なコースだ
トレッキングの詳細は、別Blog(欧羅巴トレッキング)に掲載中
http://ymtrecking.blogspot.jp/2015/04/tatranska-magistrala.html



山岳鉄道の東端タトランスカー・ロムニツァにて
タトランスカー・ロムニツァ駅にて
タトランスカー・ロムニツァは標高800m、ロータトラの中心地である。スカルナテー・プレソから、だらだらした下りを歩き、16:18に到着。次の電車は、16:35であまり時間がなく、村内を歩き回る事が出来なかったが、駅前はあまり見るべき所はなさそうだ。観光客目当ての露店が出ていたので、ちょっと覗いてみる。
スモコヴェッまでのチケットは、0.64€(約70円)と嬉しいくらいの安さである。この国はデフレ状態なのかな....。

明日はいよいよ最後の目的地プラハである。
チェコからはユーレイルパスを使えるので、国境までのチケットを買うためにスモコヴェッ駅の窓口へ行く。英語が通じるのか、希望通りのチケットを買えるのか、正直胸がドキドキする。最初の駅員は英語を通じなく困ったが、奥に居た女性が英語を話せ、何とか会話ができるようになった。
「明日、プラハへ行きたい。チェコからはユーレイルパスがあるので、チェコとスロヴァキアの国境駅のチケットを購入したい」と告げる。
言っている事はわかって頂けたようで、国境の「Horni LidecGr?」までのチケットを購入できた。チケットを見ると2等車、1等車でお願いしたのだが、まあ良いか.... 
 親切な人達で助かった。
今日もあまりお腹がすいてないので、近くのバーガーショップ(と云っても露店)でチーズバーガーを買うことに。「チーズバーガー下さい」と告げるが、相手に通ぜず。何回も告げ、ようやく理解してもらった。チーズバーガーではなく、「チーズベルグル」だよ、笑いながら言われてしまった(苦笑い)。バーガーはローマ字読みするのかな....
ホテルに戻り、チーズバーガを食べるが、これがとにかく不味い!!あまりの不味さで、もったいないが半分食べ、残りは捨ててしまった。後味の悪さが残る味。
眠くなってきたので、21:50就寝。

2013年8月15日木曜日

タトラ山脈トレッキング 〜ヴィソキー・タトリ②

2010.8.12(木) シュトゥルプスケー・プレソからタトラ山脈トレッキング
ホテル窓からのタトリ山脈の朝焼け
5:50起床、カーテンを開けると真っ青な空、絶好のトレッキング日和で心が弾む。
窓からは、瀟洒な洋館(八ヶ岳高原ホテルに似ている)の後方の山に朝日が当たり、黄金色に輝き始めた。早朝は空気も澄み、自然の景色が生き生きと感じる。
7:00朝食、一見豪華そうだが、味は今一、クロワッサンはグシャとして旨くない。ケーキも食べてみたが、これも旨くない。ここのレストランの味はかなり劣る。
タトリ山脈の山々の標高は2000m級と、3000mに満たないが、峰々が荒々しく見栄えはすこぶる良い。どことなく日本の北アルプスを彷彿させ、親しみも湧く。タトラ山脈は、東側のハイタトラと西側のロータトリの2つに分かれている。ハイタトラの中心がシュトゥルプスケー・プレソ(標高1355m)、今日はここからトレッキングを楽しむ予定である。
スタリー・スモコヴェッ駅にて
駅には多くのトレッカーが登山電車を待っていた。8:01の登山電車は、深い森の中を走って行き、約40分程で東端のシュトゥルプスケー・プレソ駅に到着。あやうく、手前の駅で降りそうになり少々慌ててしまった(笑)、同じような駅名で紛らわしい。
約40分、それも山の中を走るのにも関わらず、何と1.92€(約220円)驚きの価格である。

10分程歩くと、青々と透明なシュトゥルプスケー湖に出る。湖面にハイタトリの山々を投影する絶景に、しばし言葉を忘れてしまう。
正に息を飲む絶景!!
湖畔のホテル
湖畔沿いの遊歩道で湖を一周できる

トレッキングコースは赤、緑、黄色といった具合に色別され、登山道も良く整備されている。湖から絶景を堪能した後、トレッキング開始である。

トレッキングの詳細は、下記に掲載中
(ハイタトラの美しい谷を歩く〜タトラ山脈①)
http://ymtrecking.blogspot.jp/search/label/スロヴァキア、タトラ山脈

トレッキングを終え、スタンリー・スモコヴェッへ戻る
 結構きつく、最後はリフトで下ってしまった(笑)。
ハーブティ店
通り沿いに、ハーブティや何種類もの豆を売っているお店があったので、立ち寄る。わさび味の豆、ハーブティ等を買う。ハーブティは奥さんが作ったそうで、買ったお礼にかマスターが撮影した写真を頂いた。







帰りの電車は非常に混み、ずっと立ちっぱ
なしであった。体が腰掛けたいと泣いているが、致し方ない...
それにしても、のろのろ運転で少々イライラする。

夕食はそれ程食べたくなく、駅傍のスタンドのバーガで済ます。21:30過ぎになると、目がウトウトし始めた、21:40就寝

2013年8月8日木曜日

期待で胸躍るタトラ山脈へ 〜ヴィスキー・タトリ①

2010.8.11(水) 今回の旅の最大の目的地タトリ山脈へ向かう
6:10起床、今日も良い天気だが、何となく体が重い。昨晩頭痛がし、頓服を飲んだせいなのかもしれない。窓の外は細い路地で、その先にブラチスラヴァ城がちらと見える。7:00朝食へ行くが、何とコーヒーがない。料理の品数も少なく、かなり物足りない。昨日までの朝食とは雲泥の差である。食事を済ませ、出て行こうとしたとき、焼き上がったばかりのクロワッサンが出て来たので、ありがたく頂き部屋に持ち帰る。
欧羅巴旅行では、いつも鉄道パスを利用している。東欧圏だけを旅行する場合は、現地でチケットを買った方が安いかと思うが、駅のチケット売り場で並んで買う必要はなく、時間が急いるときは非常に重宝する。今回の鉄道パスは3カ国周遊パスで、ドイツ、オーストリア、スロヴァキア、チェコの4カ国の内、1カ国はパスが利用できなく、どこにしようか迷った挙げ句、スロヴァキアチに決めた。チケット売り場の混雑を予想し、早目(8:00)にホテルをチェックアウトし駅 へ向かった。心配してた程の混雑はなく、直ぐにチケットを買う事ができた。
ブラチスラヴァ駅ホームにて
電車は20分前に入線、ブラチスラヴァ発のICである。先頭の2両が1等車、右側の1人がけシートに座る。電車は定刻9:11出発、心地良く電車の旅を楽しもうと思っていたのに、隣席(4人がけ)のシートに座った男女が喧しく、旅情を楽しむ雰囲気ではなく少々頭に来た。あまりにも煩いので、iPodで音楽(熊木杏里)を聴くと、少しは気分も落ち着いて来た。トレンチーンを過ぎた辺りから、牧歌的な風景が続き、次第に山岳地帯へ入ってきた。左手にタトリ山脈が見えてきたが、頂上は雲で覆われ
ており、天気が少々心配である。ポプラド・タトリには5分遅れの13:22に到着。
ここでタトリ電気鉄道(TEZ)に乗換えである。
ポプラド・タトリ駅待合所
目的地のスタンリー・スモコヴェツまでは0.64€、売店で買ったジュースのお値段も0.6€とかなり安い。スロバヴァキアの物価は非常に安く、(節約)旅行者に取っては天国である。駅構内はだだっ広いだけで華やかなさも何もない田舎の駅、どことなく寂しくも感じる。
タトリ山脈は2度目の訪問、前回は5月でトレッキングに適してない時期だったので、改めて今回の再訪となった。ネットでトレッキングルートもきっちり調べて来ており、期待で胸がときめいてくる。

TEZ車内からの景色
左手の山並みがタトリ山脈
14:04発のTEZに乗車、始めはのどかな平地を走って行き、徐々に高度を上げて行き25分程でスタンリー・スモコヴェツに到着。駅前の風景は以前と変わってない、懐かしい故郷に帰って来た感じがする。






駅から坂道をちょっと上がると、予約したホテル(グランドホテル)が正面に見えてきた。通りの高台に聳え、威風堂々とした外観に少々圧倒されそう。4つ星であるが、手頃な値段で泊まれる点も良い。


Grand Hotel(☆☆☆☆)
 80€/日



ホテル前の通りがメイン通り、ホテルと反対側にはマーケット、スポーツ店等が入っているテナントがある。
部屋は1Fの103号室、シックな内装で落ち着いた良い部屋である。バスタブ付きだ、やはりシャワーだけでは物足りず、じっくりとお湯に浸かれるのは嬉しい。

TIで地図を買ったり、スーパーで明日の食料の買い出しをする。





カラフルな登山電車

ホテル裏手から少し歩いた所に、
フレビエノック(1285m)まで行ける登山鉄道駅がある。歩いても45分程だったので、軽い散歩の気分で行ってみる事に。登山道は良く整備され、非常に歩き易い。傾斜もそれ程きつくなく、約35分で到着。大きなホテルがある、ここに宿泊すれば朝夕の山の絶景を拝めるだろうな...。雲が多いが、タトラ山脈の山々が間近に見え、明日からのトレッキングが非常に楽しみだ。


18:00、ホテルに戻る。バスタブに浸かる、うーん極楽極楽...、やっぽり日本人だな、お湯に浸かれるのが基本的に好きだ。さてと、夕食はどうしようかな。外へ探しに行くのも面倒になり、ホテルのレストランで食事をする事に。
Dinner 20.2€
前菜:  
ギリシャ・サラダお洒落な盛り付きで期待したが、あまり旨くない
ヌードル・チキンスープコンソメ味、細麺とチキン、野菜が入っていてまずまずの味
メイン:
ビーフストロガナフ甘過ぎ
スロヴァキア・ビール
全体的に味は今一、あまり旨くない!!


ビールの酔いが回って来たような、22:10就寝。
静かでぐっすり眠れそうだ....