2013年7月30日火曜日

こじんまりとした可愛い街〜ブラチスラヴァ

2010.8.10(月) ウィーンを経てブラチスラヴァへ


ホテル中庭から望むカイザー山群
6:30起床、昨晩もぐっすり眠れた。やはり、山の村は静かで心地よい。
今日も良い天気である。教会の鐘は15分おきに鳴り響き、裏の丘の上の教会の草原には羊が草を食み、メェーメェーと鳴く、実に長閑な1日の始まり。気温は17℃と、少し肌寒く感じる。
8:00朝食、今日は誰も居ない。昨日と同じ席に座り、新鮮な朝食を頂く。選り取りみどりのパン、ハム、チーズ、トマト、デザートにブルーベリー、ヨーグルト、果物と欲張って取るが、どれもかも旨く大満足。エルマウは、空気も澄み、静か、美しい景色、思っていた以上に良い所で、又訪れたい村である。
TI(Tourist Information)前で9:05発のバスを待つ。ほぼ時間通りにヴェルゲル行きのバスがやってきた。チケットは行き先を言ってドライバーから購入する。5€渡すが、釣り銭が思ったより多い。変だなと首を傾げながら、席に着く。と、ドライバーが慌ててやって来て、おつりを回収。5€を10€と勘違いしたみたいである(苦笑い)。ヴェルグルには、9:52着。
電光掲示板(10:30発ウィーン行き)
5分遅れでウィーン行きEC(EuroCity)が入線。先頭の2車両の1等車のコンパートメントに乗り込んだ所、ここはビジネスクラスだよと言われ、慌てて前の車両に移動する。
右手にホーエンザルツブルク城が見え、ザルツブルクに到着。ちょっと下車したい気持ちが出たが、がまんする。インスブルックでもそうだったが、駅舎は非常にモダンな建物に変わっていた。赤、青、黄色と派手な色彩のサイコロ状の壁、これをモダンアートと云うのだろうか。気を衒い過ぎで、好みではない。歴史ある街に、こういう駅舎は似合わない。リンツを経て、ウィーンには14:45着。ブラチスラヴァ方面は、Uバーン(U3)に乗換え、ウィーン・シメリング駅まで行かねばならない。案内板に従ってU3方面へ歩いていく。自動チケット券売機があったが、使い方が良くわからない。切符売り場もなく、無人駅で駅員は誰もいない。どうしようか迷ったが、車内で買えば何とかなるだろうと、そのまま進む。車内検札が来るのではないかと、少々ドキドキしていたが、回ってこなく一安心。終点のウィーン・シメリング駅で下車、無人の改札を通り階段を上ると、プラットフォームに出た。15:32発のブラチスラヴァ行きに乗車、車内は冷房が効いてなく非常に蒸し暑い。スロヴェキアに入ると、木々が増え、何となく涼しくなった気がする。

予約したホテルへ
宮殿のような大統領官邸
ブラチスラヴァは2度目の訪問だ。駅前の風景は以前とあまり変わってなかった。西欧のような垢抜けさはなく、いかにも東欧らしい雰囲気を感じる。駅を背にして大通りを歩いていくと、まず目に付くのが「大統領官邸」である。
白亜のロココ調の立派な建物で、かなり目を引く。裏手には、庭があるようだが、荷物が重いので先を急ぐ。
旧市街入り口のミハエル門

右手にブラチスラヴァ城が見えてきた。大きな通りを横切った先が旧市街入り口である。
旧市街は、城壁で囲まれ4つの門があるが、現存するのは、ミハエル門のみ。入り口では、橋と川の守護聖人であるヤン・ネポムツキー像が優しく迎えてくれた。中々立派な像だ。

ホテルは、門を潜った右手の路地辺りにあるはずだが....。ホテルの標識は見つけたが、入り口がわかりずらく、1回目は通り過ぎてしまった。ふと見ると、ホテル名が記されたドアを発見し、中へ入る。部屋は2Fの24号室、ドアセンサーにセキュリティカードをかざすとカチと音がし、ドアが開いた。部屋は現在モダン風な作り、どことなく北欧風な感じがする。旧市街には似つかわしくない部屋かと思うが、静かで部屋も広いのでまずまずである。


ミハルスカー通り(正面の塔はミカエル門)

ブラチスラヴァ(Bratislava)の街をぶらり散策
ミハルスカー通りは、両側の高い建物に日が遮られ少々暗い感じがする。
そのせいか、他の国の首都と較べると、どことなく地味な感じがする。




たくさんの露天が出るフラヴネー広場
通りから路地に入り、ちょっと歩くと旧市街の中心フラヴネー広場だ。土産を売る店がたくさん出ていて、にぎやかだ。やはり広場には、こういう露店は良く似合う。地元の民芸品等を見ていると、その土地の風土、文化が何となく見えてくる。特に何かを買う訳ではないが、それぞれのお店で何を売ってるのか見て歩くのは実に楽しい。前来たとき、ロシア人形を買ったが、ロシアに支配されていた時代の名残りかなと思ったりもした。広場の中央の噴水(ロランド噴水)が目立つ。中心に立つロランド(本当はマクシミリアン皇帝)と云う騎士像から、この名が付けられたのだろう。

次にブラチスラヴァ城へ向かう
城広場から望むドナウ川
真っ青な青空とブラチスラヴァ城

丘の上にあり、少々の登りであるがあるが大した事はない。城内に入ったが、どうやら裏手で、しかも工事中。正面に回ると、立派な騎馬像が立つ広場に出た。ここからの眺めは素晴らしい。たゆたゆと流れるドナウ川の眺めは心が和むが、「青きドナウ」ではなく、「褐色のドナウ」が正解なのではと思ってしまうくらい、水は泥水にように濁っている。

城は四隅に塔があり、その独特の景観から「ひっくり返したテーブル」と呼ばれ親しまれている。確かに、四隅がテーブルの足で四角い景観を見ると、成る程と納得してしまう。丘を少し、下った辺りから見ると、その独特な景観が味わえる。
聖マルティン教会通りから城を望む



旧市街に戻り、狭い路地裏をぶらぶら歩く。以前来たとき、路地裏でモデル撮影中の場に遭遇したので、又あのときのような出会いがないかと期待したが、今回はなかった。路地裏は華やかに欠けるが、どことなく風情を感じ好きである。

夕食を食べに再び街に繰り出す。
ミハルスカー通りのオープンカフェには、写真付きのメニューがあり、どれもこれも美味しそうで食欲を誘うが、満席状態である。鎧のあるレストランが魅力的に思ったが、音楽が騒がしく落ち着いて食事を取るような場所ではない。あちこち探しまわったが、適当な所が見つからず面倒になったので、ベトナム風ヌードルのお店へ入り、ビーフ、ブロッコリーのヌードル(4€)を買い、ホテルに戻り食す。まあまあの味である。22:30就寝。
夜のフラヴネー広場にて

2013年7月22日月曜日

カイザー山群トレッキング エルマウ②

2010.8.9(月) ヴィルダー・カイザーを間近に仰ぐ山小屋までトレッキング
聖ミヒャエル教会とヴィルダー・カイザー
 6:30起床、ぐっすり眠れ、心身共に快調だ。
エルマウは標高820m、のぞかな牧草地の先には、カイザー山群(ヴィルダー・カイザー)が聳え、まさに絵に書いたような絶景が広がる。オーストリアアルプス・ハイキング案内(山渓出版)の写真の風景の素晴らしさに感動、カイザー山群を間近で見れる山小屋までのコースを是非歩いてみたく、はるばるやってきた。最近はスイスのようなメジャーな観光地を避け、素朴だが絵本の世界のような風景を味わえる小さな街、村への旅が多くなっている。
彩り豊かな朝食
8:00前に、母屋の食堂へ朝食を取りに行くと、既に2組の家族が食事中。 センターテーブル上には、パン、果物、ヨーグルト、ハム・チーズ等々、旨そうな料理が並び、何を選ぶか迷ってしまう。いつものように、ランチ分も皿に取り分ける。
奥の窓際の席に座ると、昨日出迎えてくれたマダムが「コーヒー or ティ」と声をかけるてくる。コーヒーをお願いする。しばらくすると、入れたてのコーヒーが運ばれてきた。やはり朝のコーヒーは欠かせない。食事は素朴だが、とっても旨く、お腹一杯だ。たっぷりの朝食を済ませた後、部屋に戻りトレッキング準備。カイザーの頂上は巻上る雲で覆われているが、天気は良くなるだろう。8:45ホテルを出発。
早朝のカイザー山群
手前の建物はツーリストインフォメーション
 トレッキングの詳細は、別Blog(ymtrecking.blogspot.jp)に掲載予定

トレッキングを終え、エルマウの村内を散策
 15:00過ぎに村に戻る、4時間30分程のトレッキングであったが、天気もまずまずで大いに満足。少々疲れたが、やはり山は良い。登り終えた瞬間の代え難い感動を味合うべき、年にも負けず頑張って登っているが、年々、体力は落ちている事を実感する。いつまで持つかな。山を愛する気持ちがなくなった時かな...。
エルマウ村とカイザー山群

シャワーで汗を流し、洗濯をした後、裏手の小さな教会へ出かける。ここから見下ろすエルマウ村とカイザー山群の景色は、息を飲む程素晴らしい。箱庭のようなエルマウと荒々しいカイザー山群が見事に調和し、まるで風景画の世界である。本当、来て良かった。




村内で見つけた泉とチロル地方の家屋
こんな絵になる家屋が村内のあちこちに建っている。チロル地方はどこもかも絵になる風景が広がっていて実に楽しい。
夕食は、スーパーで買ったパン、サラダで簡単に済ます。

明日は、スロヴァキアへ移動


2013年7月21日日曜日

バスがない!! エルマウ①

2010.8.8(日) ドイツからオーストリアの山麓の村エルマウへ
 5:40起床、カーテンを開け外を見ると快晴だ。
ツークシュピッツの朝焼け
6:00過ぎになると、山に朝日が差し込み、ツークシュピッツ連山が紅く輝いてきた。思わず息を飲むような絶景に、しばし時を忘れる。この天気が昨日だったら、あの頂上まで行っていたのにと、愚痴が出る。
6:55朝食へ、今日は誰も居なく、静かに食事が出来そうだ。ちょっと早すぎたのか、ベーコン等の暖かい料理は出てなかったが、少し待つと用意された。
8:00発のインスブルック行きの電車は、バスに変更されていた。駅前に停車中のポストバスの行き先表示に、「インスブルック」と明記されていたが、念のため運転手に確認して乗り込む。外気温は12-15℃と、肌寒い。乗客の皆さんは、プルゾン、ジャケットを着用しており、半袖、半ズボン姿は、僕だけであった。バスは8:12に出発、山間の素朴な村々を通って行く。思わず寄り道をしたくなるような街や村があり、電車と違った思いがけない発見がたくさんあり、結構楽しい。
インスブルック駅地下にあるスーパーマーケット

インスブルックには、9:50到着。駅はガラス張りの近代的な建物に変わっており、かなりびっくり。山間の街に似合わないなあ、何故か京都駅を想い出してしまった。
駅地下の北端にスーパーマーケットがあったので、店内をうろうろ見て回った。入り口のデリカショップ、パンコーナーには、旨そうな食材がすらり。便利になった。


インスブルックからエルマウへ
ヴェルグル駅
10:38のローカル電車に乗り、エルマウ行きポストバスが出るヴェルグルへ向かう。カラフルな電車で、窓が大きく車窓からの眺めは実に良い。約1時間程でヴェルグルに到着。駅前のロータリーにバス停でエルマウ行きの時刻表を確認するが、
何と、日曜日はバスがエルマウまで運行していない!!
呆然自失、かなり困った事になった。
確認のため停車中のバスの運転手に聞いてみると、休日のバスはないと、笑って言われてしまった。どうしよう、今日はここに宿泊するか、タクシーで行くか。大いに悩んだ末、(距離が短い)キッツビューエルまで電車で行き、そこからタクシーに乗る事にした。電車は13:38発、未だ1時間30分もある。ヴェルグルの街を散策するが、あまり見る所はない。5分程遅れて入って来た電車に乗車。華やかなキルヒベルク・イン・チロル駅を過ぎ、キッツビューエル駅には14:25着。有名なリゾート地でもあり、さぞや賑やかな所かなと思っていたが、駅前は何もなく、どことなくさびれた感じがする。タクシーが停まっていたので、早速交渉する。エルマウまで35€、まあ許容範囲かな...。
 宿泊したホテル Landhous Kaiserblick (35€/日)
タクシーに乗り約20分で、予約しておいたホテル前に到着。チロル地方特有のシャーレー風の建物は素敵で、大いに気にいる。ドアを開け中に入ると、民族衣装で着飾ったマダムが暖かく迎えてくれた。部屋は裏手の別棟、セキュリティドアでキーコードを入力する事で開くようになっている。コードを登録して頂き、中に入る。



部屋の様子

(ツイン)ベッドルーム、リビング、さらにキッチンも付いた部屋である。長期休暇用のアパートかな、1人ではもったいないくらいの広さである。これで、朝食付き35€(約4,000円)は安い!!
ちょっと高く付いたが、タクシーできた甲斐はあった
部屋のテラスからの眺め
丘の上に小さな教会、手前にテニスコート
  村内の風景
後方の山はヴィルダー・カイザー
一息ついた後、村を散策
村から、カイザー山群の荒々しい姿が異彩を放つ。凄い迫力で圧倒されてしまう。予報では、晴れのはずだったのに、空は雲で覆われており少々恨めしい。村外れのハルトカイザーのケーブルカー乗り場、村周辺をぶらっと歩き回る。途中、にわか雨に降られてしまった。ホテルに戻り、ソファに寝転がって本を読んでいると、うとうとしてきた。22:00、少し早いが、明日の晴れを願って就寝。

2013年7月18日木曜日

緑の谷間をハイキング ガルミッシュ②

2010.8.7(土)☁ 街周辺を当て所もなく、ぶらぶら歩く
別荘風の家屋と緑が広がる郊外の風景
高い塔は聖マルティン教会
シンプルな朝食だが、美味しく頂いた
6:00起床、雨は上がったが、ツークシュピッツは雲で覆われ朝焼けを見る事が出来ず非常に残念。首の痛みが少しあるが、頭痛は収まった。昨夜、何も食べてなかったので、お腹がすいてきた。7:00に1Fのレストランへいくと、中は大勢の人達の話し声や、食器の擦れ合う音が聞こえてきた。会話を聞いていると、どうもアメリカ人らしい。一線を退いた年配の方々で、皆さん楽しそうに食事を取っている。
ビッフェに並んだ美味しそうな料理を見ると、つい多目に取ってしまう(貧乏性なのである)。食事はとても旨く、ちょっと食べ過ぎた気もする。ハム、チーズを挟んだランチ用のサンドイッチを携帯袋に入れ、部屋へ戻る。
8:45にホテルを出ると、小雨がパラついている。街の中心のリヒャルト・シュトラウス広場のツーリスト・インフォメーション(TI)に入りタウンマップをもらう。天気は良くないので、ドイツアルプス最高峰のツークシュピッツ行きは取り止め。前回来た時も天候不順で、今回はリベンジのはずだったのだが、嫌われているのかな...。
歩行タイム:5時間30分
どこ行く当てもなく、街周辺をぶらぶら歩き始める(歩いたコースは左記マップ参照、赤矢印をトレイル)
気に入った小径があればそっちへと自由勝手のぶらり歩き。
静かな山懐の湖リーゼルゼー
ツークシュピッツ登山鉄道の線路を渡り、曲がりくねった坂道を登って行くとリーゼル湖に出た。


緑のアルプの中を走る可愛い登山電車


湖畔には4つ星ホテルがあり、奥にはツークシュピッツが垣間見える。あいにくの小雨まじりの天気で、絶好な景色も靄がかかったよう、これも風情があるかとは思うのだが、やはり真っ青な空の下で見たい景色である。湖畔沿いの遊歩道を歩く、反対側に出るとさらに林道が走っている。さらに行くと、小さな沼とカフェがあるAulealmに出る。

その先にはロープゥエイ乗り場があり、アルプシュピッツ(Alpspitze)周辺トレッキングを楽しめる高台まで連れて行ってくれるようだ。ちょっと触手が湧いたが、天気は悪く、かつチケット代も3,000円とべらぼうに高いので止めた。Landeplatzの村を経て、Hammersbach村まで歩く。この村は2軒のホテルと教会があるだけで見るべき所はあまりない。さらに、道はアルプ湖まで続いているが、さすがに歩き疲れて来た。駅のプラットフォームのベンチでサンドイッチのランチを食べ、小休後引き返す。広大なアルプが続く気持ちの良い道を約1時間でガルミッシュに戻る。


パルテンキルヒェンを散策
駅を背に真っすぐ伸びるバーンホフ通りは、車の往来が激しい。大通りを横切り、しばらく行くと教会が見えてくる。右に曲がると旧市街の中心通りだ。家々の壁には、キリストや中世騎士等のテーマを持ったカラフルなフラスコ画の壁画で覆われ、見ていて楽しくなってくる。
壁に描かれたフラスコ画
通りにはユニークな看板が一杯

さらにエントランス上部の鉄製の看板が実にユニーク。ヨーロッパの街では、良く見かける風景であるが、どの街の看板も個性があり見ていて飽きない。中世時代に、文字の読めない市民のために絵や飾りで、そのお店が何の商売をしているかを示していたと云う。そういう歴史を知り、見て回るとより一層の楽しさが湧いてくる。


通りにあるCafe店を覗くと、旨そうなケーキがずらっと並んでいる。どうもこういうのに弱く、店内に入りケーキを買いホテルへ戻る。

ガルミッシュを散策
ホテル・テラスから望む

テラスでケーキを食べ、本を読みながら過ごす。山の方に日が指し、15:30頃には、青空が広がる良い天気になった。テラスから、ツークシュピッツ(右)、アルプシュピッツ(左)の山々の絶景が正面に見えてきた。天気の回復がもっと早ければ、あの頂上まで行っていたのにと思わず恨み節...。

17:00、ホテルを出てガルミッシュの街をぶらぶら歩く。

リヒャルト・シュトラウス広場は午前中にの寂しさが嘘のように夏の太陽が燦々と輝き、歩いている観光客も皆浮き浮きしているように見える。

聖マルティン教会
後期ゴシック様式の円天井が、たった1本の中央支柱に支えられている。
それにしても、ヨーロッパの街の中心には必ず立派な教会がある。莫大な費用がかかったかと思うが、建設費用は一体どこから捻出されたのだろう(やはり市民の寄進か...)




教会の裏手の道を歩いて行くと、ロザイワ川に出る。屋根のある木橋を渡ると、昔の農家や、ドイツ独特の切り妻型の可愛らしい家々が立ち並ぶ。この辺りはサマーハウスなのかな...,こんな所に住みたいなあとちょっと憧れる。





白壁と窓が奇麗なレストラン
18:00にホテルに戻り、シャワーを浴びた後、テラスで山の景色を独り占め。実に優雅な一時である。お腹が空いて来たので、20:00にホテル内のレストランへ行くと、中は大勢の人達でごった返し。フロントのマダムに食事をしたい旨を話すと、30分後に来てくれとの事。時間通りに行くと、窓側の席が用意されていた。
サラダは旨かったが、メインの魚料理は好みではない(味付けがシンプル過ぎる)
ウィトレスが可愛かったので、帳消しかな...  (Dinner 12.3€)
ミックスサラダ
マスのアーモンド添え、ジャガイモソティのつけ合わせ

2013年7月11日木曜日

ドイツアルプス山麓の街へ ガルミッシュ①

2010.8.6(金) 成田からミュンヘン経由でガルミッシュ・パルテンキルヒェンへ
 ミュンヘンには16:40到着、外は雨で気温は15℃と少々肌寒く感じる。日本のうだるような暑さが嘘のようだ。荷物が出て来るかといつも不安になるが、ベルトコンベアーに乗って自分の荷物(バックパック)が出てきたので一安心。空港出口は、中庭のある巨大なショッピングモールとなっており、中庭の奥にSバーン(近郊列車)のチケット売り場がある。ここでユーレイルパスのバリディティ・スタンプを押してもらい、エスカレータで下ったホームからミュンヘン中央駅までの電車に乗車し、約45分で中央駅に到着。
ここまでは迷わずスムーズに来れた。ミュンヘン駅は以前も来た事があり、ここから夜行でスロヴェニアに行った記憶が蘇ってきた...。それにしても広い!!
駅構内の中央上部に電光掲示板があり、電車の出発時間とホームNo.が表示されている。ガルミッシュ・パルテンキルヒェン行きは、28番ホームから16:32出発、トーマスクックの時刻表通りだ。28番ホームは、メインホームから、ちょっと外れた所にある。
電車は、呼び鈴の合図もなくいきなり走り始める。最初は少々驚いたが、何回も来ているのでかなり慣れた。20分程走ると、車窓風景は森、湖、切り妻型屋根の別荘風の家屋が並ぶ山間の街へと入って来た。
Garmischer Hof. No.21  69€/日
ガルミッシュ・パルテンキルヒェン駅には、5分遅れの21:00に到着。外は小雨模様だが、傘をさす程ではないが、標高が高いせいもあり寒い。ガルミッシュ・パルテンキルヒェン、長ったらしい名前であるが、冬期オリンピック誘致の際に街の規模が小さく、基準に満たすべくガルミッシュとパルテンキルヒェンの2つの街が合併され、このような長い名前になった。この地は今回で2回目、前回はパルテンキルヒェン側のホテルに宿泊した。Booking.com で予約したのはガルミッシュ側で、地図を見ながらホテルに向かう。10分程でホテルに到着、山小屋風の外観で気持ち良さそうなホテルである。フロントで宿帳に記入(パスポートの提示は必要なし)し、部屋へ入る。テラス付きの部屋で、正面にツークシュピッツが見える。残念ながら、頂上は雲に隠れ見えない。明日の天気は晴れの予報であり、明日を期待だ。少々頭痛がするので、早いが21:30に就寝。

2013年7月6日土曜日

タトラ山脈トレッキング旅 プロローグ

スロヴァキアのタトラ山脈トレッキングを主目的として計画を立てた。 タトラ山脈はポーランドとスロヴァキアの国境地帯に連なる大山脈、 標高は3,000mに満たないが、豊かな自然、素朴な村々が存在する魅力的な地である。 直行便がないため、ドイツから、オーストリアを抜けスロヴァキアへ入り、最後は中世の薫り高いプラハで締めくくる事とした。 成田からミュンヘンへ入国し、その日の内にドイツアルプスの麓の街、ガルミッシュ・パルテンキルヒェンへ入っていった...

コースマップ】

【コース日程】2010.8.6-8.17
8/6  (金)成田(11:50)→ミュンヘン空港(16:40 17:25)→ミュンヘン(18:10 18:32)→ガルミッシュ・パルテンキルヒェン(20:57) 
8/7  (土)ガルミッシュ・パルテンキルヒェン
8/8  (日)ガルミッシュ・パルテンキルヒェン→インスブルック→ヴェルグル→エルマウ
8/9  (月)エルマウ ヴィルダーカイザー・トレッキング
8/10(火)エルマウ→ヴェルグル→ウィーン→ブラチスラヴァ
8/11(水)ブラチスラヴァ→ポプラド・タトリ→スタンリー・スモコヴェツ
8/12(木)スタンリー・スモコヴェツ
8/13(金)スタンリー・スモコヴェツ
8/14(土)スタンリー・スモコヴェツ→ポプラド・タトリ→プラハ
8/15(日)プラハ
8/16(月)プラハ→プラハ空港(18:00)→フランクフルト(19:10 20:45)→成田(15:00+1)

【通貨】€=113円
航空会社ANA(早割早得)
【ホテル】Booking.comを使って、事前予約
【鉄道パス】ユーレイル・セレクトパス 3カ国(5日、1等)
【旅行保険】損保ジャパン
【高速バス】竜王駅から成田空港まで高速バス利用
 竜王駅駐車場は5日間まで無料、超過の場合は800円/日
 空港まで出るのに大変便利、欧羅巴方面は大体11:00〜12:00頃発であり、早朝出発で丁 
 度間に合う。帰路便もあり、夕方の便に乗れば21:00頃には帰れる
【旅の目的】
 1)ドイツ最高峰ツークシュピッツ山頂からの展望を見る(前回のリベンジ)
 2)オーストリア・チロル地方のヴィルダー・カイザー山麓の村エルマウに宿泊、
  カイザー山群を望むトレッキング・コースを歩く
 3)タトラ山脈トレッキング
 4)お気に入りの街プラハで旅を締めくくる
【旅の情報】
 1)地球の歩き方
 2)オーストリアアルプス・ハイキング案内(山と渓谷社)
 3)タトラ山脈トレッキングコース
             http://www.tatry.sk/en/hiking/

ポーランド歴史紀行 エピローグ

旅は、荷物が出てこないハプニングから始まり、電車が途中駅で停まってしまい途方に暮れるトラブルに見舞われる出来事があり、中々ユニークな旅を経験したが、街の雰囲気も良く、楽しい充実した日々を過ごせた。
ポーランドは西欧のような華やかさはなく、どことなく泥臭く地味な感じがする。第2次世界大戦でロシアに占領され、共産圏に属していた一時期の足跡もどこかしこ感じる。そんな昔の共産圏の暗い雰囲気があるのではと思ったが、人々は明るく活気を帯びている様子が伺える。
旅人にも親切だ、道がわからずウロウロしている際は何度も助けられた。ザモシチに行くときは、車掌さんやポリスマンに大変お世話になった。彼らの助けがなかったら、行けたかどうかわからなかった。今でこそ笑って話せるが、そのときは居ても立ってもいられなく、心臓パクパクな気分であった。英語もそこそこ話せる人も居て、言葉で困った事はなかった。
旅の最初は(いつも)不安であるが、何かあっと云う間に過ぎ去り、楽しい想い出だけが心に残った。ポーランドの国土は広く、未だ行き足りない街、村がある。特に、スロヴァキアとの国境沿いのタトリ山地の「ザコバネ」には、機会があれば行って見たい...。

訪れた街の感想
グダンスク  ★★★★★
ポーランドで最も気に入った街である。旧市街の両側に建つドイツ風の建物はとても優雅で中世の趣を満喫できる。旧市街に流れる運河沿いの遊歩道も清潔感に満ち溢れ、そぞろ歩きが実に楽しくなる。ホテルは教会に面した絶好のロケーション、部屋も清潔でゆっくり寛げた。
マルブルク城 ★★★
期待した程ではなかった。光の加減のせいもあるかもしれなく、朝か夕方頃訪れたら、又違った印象を持ったかもしれない。街自体は見るべき所がなく、普通の街である。
トルン ★★★
門をくぐり旧市街へ入ったときは、ああすごいなあと思った。見所はたくさんあるが、田舎街と云うよりは、現在的な雰囲気が漂う。ホテルの部屋自体は良かったが、1Fのバーから流れるロック調の音楽が煩く眠れず苦情を云った。幸いにも部屋を変えてくれ、ホテルの対応は良かったのだが、ランクは急激に下がってしまった。やはりホテルは重要だ。
*韓国でも同様な目に遭い、やはり受付に文句を言ったが、無視されてしまった。この点、同ホテルの対応は良かったと云える...
ワルシャワ ★★★★★
期待以上、歴史ある街並がここかしこにあり、歩き回るのが実に楽しかった。都会をイメージしていたが、こじんまりとした良い街で、1泊しかしなかった点が心残り。連泊して、もっと街歩きを楽しみたかった。
ザモシチ ★★★
見所は市庁舎の建つ広場のみ、1,2時間もあれば見て回れてしまう程の広さで、わざわざ宿泊する価値があったのかと疑問が残る。小さな街が好きなのだが、日帰りで十分な街であった
ルブリン ★★★★
想像していた以上に大きな街であった。丘の上に建つ白亜のルブリン城が目立つが、旧市街、クラクフ郊外通りの街並は奇麗で、見て回るのが実に楽しかった。中々良い街である
クラクフ ★★★
天気が悪かったせいもあるが、期待を裏切る街であった。ヴァベル城は凄いと思ったが、旧市街は殆ど印象に残らず。

日本へ帰国

2009.5.6(水) クラクフからフランクフルト経由で成田へ
 ポーランド最後の日、早く帰りたい反面、もう少し居たい気持ち半分だ
7:00起床、8:15に朝食を取る。ドイツ、アメリカ人の老夫婦が殆ど、年金生活に入り夫婦で旅を楽しんでいるのだろう。こういう生活に憧れるが、自分には無縁の世界かな...
飛行機は15:50発、時間はたっぷりあるが、外は曇り空で出歩く気分ではない。結局、11:00過ぎまで、部屋で日記を書いたり、本を読んで過ごした。
11:20チェックアウト、未だ時間があるので土産物屋で「蝋燭立て」を買い、昨夜のイタリアンでランチ(サラダとピッツァ)を食す。
13:30発の空港行き(30分毎出ている)の電車で20分、空港駅に到着。ここで無料の空港行きバスに乗り換える。バスは国内線ターミナル、国際線ターミナルの順に停車する。空港はいかにもローカルな雰囲気であるが、、そこそこ近代的なターミナルである。フランクフルト、成田までの搭乗券を受け取り、イミグレーションを通り中へ。3軒のショップがあるだけで、非常にこじんまりとしている。飛行機は定刻に出発、フランクフルトを経由し、成田には翌日の14:30無事帰って来た。

2013年7月5日金曜日

最後の夜は教会でコンサート クラクフ②

2009.5.5(月) ヴィスワ川沿いからカジミエーシュ地区を歩く
 7:00起床、隣室の声がうるさい!!
予想通りの曇り空、今までずっと天気が良かったのに、最後の楽しみにしていたクラクフで天気が悪くなり、少々憂鬱の気分だ。8:00に朝食へ、おなじみのビッフェ形式で特に目新しさはなかったが、コーヒーはここのが1番旨かった。奥のドアを開けると狭い庭がある。1Fはオープンテラス式の部屋で、庭で食事を取れるようになっている。


ヴィスワ川沿いの遊歩道からのヴァヴェル城
9:00にホテルを出て、ヴィスワ川沿いの遊歩道をぶらり散歩。橋を渡った対岸からのヴァヴェル城の眺めは素晴らしいが、やはり曇りだと、どうしても城も川もくすんでみえてしまう。最後の最後になって、天気が悪くなり、本当に残念だ。


いくつもレストランが軒を連ねる
カジミエーシュ地区のSzeroka広場
橋を渡り、南側にあるカジミエーシュ地区の方へ行って見た。ここは、映画「シンドラーのリスト」の舞台にもなったユダヤ人地区だ。ナチスがクラクフに侵攻した際、ユダヤ人を壁で隔離し1カ所に集めるゲットー(居住区)が作られた所だ。いくつものシナゴーグ(ユダヤ教会)もあり、虐げられたユダヤ人の魂が今も息づいている感じがし、ちょっと厳かな気持ちに成る。



ギリシャサラダのランチ(12zl)、コーヒー(4.5zl)
ランチは、旧市街の中央市場広場の路地裏で見つけたサンドイッチ店でギリシャサラダを食べる。ギリシャで食べ、かなり気に入ったサラダで、ヤギのチーズを使うのが特徴だ。オリーブ、レタス、トマト他の野菜に、トーストパンとシンプルながら、新鮮な野菜を食べる事が出来、非常に満足しだ。合計で16.5zl(495円)と飛んでもなく安い。
駅前のスーパーで、土産等を買い漁った後、一旦ホテルに戻り、日記を書いたり読書で時間を潰す。

雰囲気のとても良いイタリアンレストラン
コンサートは20:00からなので、その前にイタリアンレストランで夕食を取る。店内にはサラ・ブライトマンの曲が流れ、非常に雰囲気の良いレストランだ。ベジタブルスープ(9zl)、カルボナーラ(21zl)、ビール(5zl)でポーランド最後の夜の食事を堪能する。
コンサート会場の聖ペトル聖パウロ教会内部



コンサートは、聖ペトル聖パウロ教会で行われた。入り口で、チケット50zl(1,500円)を購入し、教会の中へ。
礼拝堂の前に設けられた椅子に座って、開始を待つ。バイオリンx3、ビオラx1、チェンバロx1の5人編成。2名のバイオリン奏者以外は全て女性、皆黒ずくめである。全ておなじみの曲である。2曲目は、映画「のだめカンタービレ」で竹中直人が登場するシーンに使われたプロトコフの「ロミオとジュリエット」。それにしても、前席の男性客の耳のピアスが気になって仕方ない、良い年なのにピアスなんてするな!!と少々怒りも...。演奏はまあまあかな、教会の中なので残響音が聞こえ、壮大な雰囲気になるのではと期待していたが、それ程の効果はなく少々拍子抜け。チェンバロの音が好きなのに、出番が少なくかなりがっかり。教会にはチェンバロが合うのに残念だ。50分くらいで演奏は終了、アンコールを要求したが挨拶だけで終わり、照明も消え早く出て行ってくれと催促されたようで後味が悪かった...

ライトアップされた街並を見ながら、ホテルに戻った
聖マリア教会



中央市場広場にて