2019年6月19日水曜日

国境超えに2時間、暑い車内でイライラがつのる

旨そうなパンが並ぶ ブルガリア駅前にて
ルーマニアからブルガリアへ
6/3(水)☀ 6時起床、朝靄がかかる静かな朝。7時になると山陰から陽が差してきた。今日はブルガリアへの移動日、余ったlenは銀行で換金していこう。銀行は9時に開くので、それまで部屋で過ごす事に。左ほほの腫れが中々引かない、さわるとぷっくりと膨らんでいるのがわかる。昨日買っておいたパンで朝食、8時45分にチェックアウトし銀行へ向かったが、換え金できず。硬貨だとダメみたい。Lenを使い切ってしまいたったので、カフェに入りケーキとコーヒーを注文。てんとう虫型のケーキは甘く、かつでかくて食べきれずビニール袋に入れお持ち帰り。駅内の有料トイレ(1.5len)に入る。中は清潔でお金を取るだけの事はある。
朝もやがかかる早朝の風景 シナイアのペンションからの眺め
てんとう虫を形作ったケーキ、非常に甘い ケーキ+コーヒー(6.51len)
シナイア駅にて
5分遅れで電車がやってきた。若い女性と老婦人の前の席に座る、2人はかなり熱心に話し込んでいる。一体何を話しているんだろう、気になってチラチラ見てしまう。ブカレストには11:20着、12:50発のソフィア行きまで1時間以上もある。駅前の公園で時間を潰す。自動販売機があったのでコーヒーを買って残りのケーキを食す。コーヒーは1len(30円)、信じられない程の安さである。
ソフィア行きは3両編成で1等車もなくローカル電車並み。車内は冷房も効かずとても暑い中ひた走る。国境の駅はジルギュウ(Giurgiu)、ここで出国検査。係員が乗り込んで来てパスポートを持っていった。15分程で返却されたので動くかなと思っていたが全然動かない。一体、何をしているのかとジリジリしてくる。駅周辺には、5,6匹の野良犬が徘徊しており、うらさびた場所だ。外を眺めていると、
「中々動かないね」とマレーシア人に話しかけられる。
「日本人?」「どこへ泊まるの」
「ホテルまでどうやって行くのか?」
彼もヴェルコ・タルノヴァで宿泊、Booking.comで予約したと云う。
タクシーを使おうと思っていると伝えると、
「通常は2€だが、日本人だと5€ とボラレルよ」「自分はミニバスで行く」
ミニバスが走ってるんだ、ならそっちの方が良いかもしれない。
それにしても全然動かない、一体どうなってんだろう。暑い車内で我慢の限界になりそう。どうしてこんなに時間がかかるのかも不明のまま約1時間30分後、ようやく動き出した。ドナウ川を渡りブルガリアへ入る。国境駅のルーセで再びパスポート検査。ここでもパスポートが戻っても中々動かない。3,40分後、ようやく動きだしホッとする。1時間以上遅れの19:25、ゴルナ・オリャホヴィツァに到着。駅構内のATMで50Lv引き出し、駅前に停車中のミニバスに乗り込む。ヴェルコまでは1,5Lv、車内はほぼ満席状態で出発。
ホテルへ至る路地 猫がちょこんと座っている
こっちの猫は逃げませんね
20分程でヴェルコ・タルノヴァに到着。さて、予約したホテルはどっちだろう。客待ち中のタクシーの運ちゃんにホテルの場所を尋ねると、「ここを下り左に曲がっていけば良い」と親切に教えてくれた。通りががりの人にも聞き、何とかホテルに辿り着く。ところがドアが閉まっている。ドア脇にボタンがあったので、押してみる。2回押すと、男性が出てきてホッとする。何も聞かず、部屋に案内してくれた。テラス付きのダブルベッドルームで居心地が良さそう。テラスからの眺めは素晴らしく、下を見ると断崖絶壁で垂直に切れ落ちている。凄い迫力、明朝が楽しみである。落ち着いた所でメールをチェックすると、Booking.comから「ゲストが来てない」とのメールが入っていた。遅く着いたので、心配してオーナーが連絡したみたい。返信メールを出した後、シャワー、洗濯を済ませてしまう。22:45就寝、ドキドキの1日であった。

2019年2月4日月曜日

ドイツ・ルネッサンス様式のペレシュ城
カルパチア山脈の麓シナイアへ
6/2(火)☀️
6:05起床、今日も良い天気だ。シュワーを浴びすっきりする。ベッドは狭いが居心地の良い部屋である。ただ、窓を開けると通りの騒音がうるさい。窓を閉めると良いのだが。それにしても暑い。左ほほが腫れてしまった、鏡で見ても膨らんでいるのがわかる。違和感があるが、自然に消えてくるのを待つしかない。身支度を済ませ、8時朝食を食べる。今日も4人家族と同席だ。チェックアウト時、食事の世話をしたおばちゃんと握手をしてお別れ。通りに止まっているタクシーで駅へ向かう。タクシーは安いので、バスを待つより早く着くので便利だ。9:30のシナイア行きの電車がない?チケットカウンタで確認すると、次は10:47発、アウトガラへ行きなさいと勧められる。バスの選択肢はなかったが、こっちの方が安くて小さな村を身近で見れるので良いかもしれない。インフォメーションでバス時刻を確認すると9時発があると云う。急いでアウトガラへ向かう。たくさんのミニバスが止まっているが、行き先表示がなくどのバスかわからない。近くにいたじいちゃんにシナイア行きはどれ?と聞くと、あのバスだよと教えてくれた。行き先を確認し、乗車。チケットは乗るときに購入(15len)、乗客は3名のみ。バスは1時間毎走っている。街中を抜けるとカルパチア山脈の山懐に入っていく。山麓の村をいくつか過ぎ、シナイアには9:50着。
駅前のマイクロバス発着所に到着

ルーマニア鉄道の列車 シナイア駅にて
街のメイン通りのカルロ一世通り
駅前はしなびた感じで、野良犬が2匹うろつき回っている。石造りの階段を登っていくと、街の中心のカルロ通りに出る。Googleマップに従って歩き、宿泊先のペンションを見つける。今日は苦労しなかった。道路から離れた斜面に建つペンションで外観はなかなか良さそう。チェックインにはまだ早いが、中へ入る。マダムが現地語でさかんに話してくるが、まったくわからない。部屋はNo.2だが、ちょうど清掃中。終わったので部屋に通してくれた、テラスもあり居心地良さそうである。パスポートを渡すとコピーを取ってすぐに返してくれた。
Pensiunea Thomas 23€(¥3,100)朝食なし
外へ出てインフォーメションセンターに行くが、事務所はなく案内図があるのみ、市内マップをもらおうと思っていたのに拍子抜け。ペンション近くにスーパーで、惣菜、パン等を買って一旦ペンションに戻る。昼食を食べていると、急に空が暗くなり雷が鳴り始め激しい雨が降って来た。15時頃になると雨も止み青空が広がってきたので散策に出かける。坂道をしばらく登って行くとシナイア僧院に出る。外観の模様、全体の雰囲気はロシアの建築様式を感じる。僧院裏の脇道を進み新緑に囲まれた石畳の道を歩いて行くと、右手にペレシュ城が現れた。壮麗、重厚な眺めに息を飲む。期待以上の景観で大感激である。観光地化したブラン城よりずっと良く、気品と風格を感じる。ルーマニア王国の国王カルロ1世の夏の離宮として8年の歳月をかけて建立されたと云う。チェコのお城に似ている。エントランスには彫刻、噴水、庭園が彩りを添えている。城内は見学ツアーのみ、団体と回るのは嫌なので外からの眺めだけにする。左奥に進むと、もう1つのお城ペリショール城があるが少々地味目かな。
シナイア僧院
カルロ1世の狩猟用の城 ペルショール城
シンプルな部屋だが、テラス、バスもある
ペンション近くのパン屋に入る。チョコ、チーズ等の揚げパンばかり、どれも甘そうだ。チョコ揚げパンを買う。ペンションに戻ると玄関の鍵は閉まっている。渡された鍵はoutdoor用もあり、それを回し中に入る。今日も良く歩いて少々お疲れ気味。ゆっくり湯船に浸かって、疲れを癒した後22:00就寝。