2013年5月30日木曜日

戦没者追悼パレードに遭遇 ルブリン

2009.5.3(日) ☀ ミニバスでルブリンへ
 6:00起床、今日も良い天気だ
7:15朝食へ、ビッフェ形式でテーブルの上には様々な料理が置かれ、どれにするか迷ってしまいそう。暖かいソーセージ、ベーコン、スクランブルエッグがあるのが嬉しい。野菜、クロワッサンと共に食す。コーヒは、このホテルのが一番美味しかった。朝食後、街の外をぶらぶら散歩。小川沿いに遊歩道があり、そぞろ歩きを楽しむ。
ザモシチのバスターミナルにて
バス・ターミナルは、旧市街から結構離れており、ホテルでタクシーを呼んでもらった。バス・ターミナルまで12.5zt(約380円)、やはりポーランドは物価が安い。10人程乗れるようなミニバス。9:45発、田舎の1本道から4車線道路に入り、約1時間30分でルブリンのバス・ターミナルに到着。小高い丘の上には、白亜のルブリン城が見える。



ルブリン城直下の広場
今日のホテルはクラクフ郊外通りの先にある、まずは予約しておいたホテルに向かう事に...。
城直下の広場は、まるで円形劇場のようで、周囲を取り囲む建物の1Fはアーケードになっており、中々雰囲気が良い。路地を抜けるとクラクフ門に出た。車道を渡り、クラクフ郊外通りに入ると、旗を持った大勢の人達が列をなして歩いている。何だろう?と思いながら、列の後をついて行った。通りを行った先の広場で式典が催されており、大勢の軍人が整列していた。
ベレー帽と銃を持った兵隊さん
後で調べると、ここはヴァルノシチ広場(自由広場の意味?)自由を勝ち散るために戦った人々を追悼する行事でもやっているのか... ?正面のあの騎馬像は誰なのだろうと、ちょっと興味は湧いたが、荷物が重く肩が痛くなった。先にホテルで荷を軽くしてから出直そう。今日のホテルはクラクフ大通りの先、カトリック大学に隣接した所にあり、静かそうで大いに気に入った。洗濯をした後、半袖に着替え街に繰り出した。

パレードは最高潮、伝統衣装で着飾った若い女性達の歌声が響く
通りをパレードする軍人

 先程の広場での行事は最高潮、軍服姿の凛々しい軍人のパレードが続き、広場では民族衣装に着飾った若い女性達の歌声が響く。正面の良い場所は観客で一杯で入り込む隙がない。仕方なく後方へ行ったり、人々の隙間から一目写真を撮ろうとがんばり、何とか写真を撮る事が出来た。
鮮やかな伝統衣装で着飾った女性達




青、赤、黄の羽を付けた白い綿帽子、フリルの付いた伝統衣装(?)を着飾り、白いブーツを履いていた。ちょっとロシアっぽい感じもしない訳でなかった...
 ポーランド国旗を持った可愛い女の子





ポーランドの国旗だけでなく、スウェーデン国旗も飾られていたが、両者の関係が良くわからない...。
おそらく戦没者を追悼する行事かと思うが、一体いつの戦争なのか未だ不明である。ドイツ?ロシアからの独立?


クラクフ門から旧市街へ
歩行者天国のクラクフ郊外通りは、休日の事もあり大勢の人々で賑わっていた。明るく、ゴミ1つなく実に奇麗な通りだ。行き交う人々の多くは、ソフトクリームを食べながら観光を楽しんでいる
旧市街への入り口にクラクフ門が聳える

通りを抜けた先に、時計塔を持つクラクフ
門が見えて来た。14世紀半ばに、旧市街を囲む城壁と共に建てられた。何度か改築され、現在の姿になったとの事。
門を潜り、旧市街に入る。所々、壁が剥げかけた建物があるが、概ね保存状態は良く、見栄えの良い街並で大いに気に入った。それにしてもパブが多い、アイリッシュ・パブもあるようだ。夜、若者等が
聖ミカエル教会跡
ビールを飲みながら語らうのかな...。
路地を歩いて行くと、遺跡のような広場に出た。聖ミカエル教会の跡地で、13、14世紀頃建設されたが、19世紀に老巧化し取り壊され、基礎だけが残った。ここからの見晴らしは実に素晴らしい。基礎石に座り、ソフトクリームなどを頬張りながら、ゆったりとした時間を過ごせる気持ちの良い空間である。
橋を渡った先に白亜のルブリン城が聳える
路地裏を抜け、グロッカ門をくぐるとルブリン城へ通じる橋に出た。多くの観光客が
ゆっくりと城に向かって歩いている。
第2次世界大戦中は、ナチスに反抗した政
治犯達を収容する牢獄だったが、現在は博物館として利用されている。
城の中庭には、コンサートでも行うのか舞台が設置されていた。レンガ造りの塔の傍には、井戸もある。中を覗くと、かなり深く吸い込まれそう。


旧市街広場 正面の建物は裁判所

太陽は燦々と輝き、非常に暑い。人々がソフトクリームを求めるのはわからない事ではない。旧市街のどこかでランチでも取ろうと思ったが、どの店も人で一杯、入るのが気後れしてしまう。クラクフ門を出て、クラクフ郊外通りのカフェでランチを取る。

Costa Caffe
チーズ・オリーブパン、グレープフルーツジュース (14zt)
外はパリパリ、チーズが口の中でとろけ、オリーブの酸味も絶妙、かなりいけた
イタリアンスナックも美味そうだったので、ついでにお買い上げ。



宿泊したホテル
Mercure Unia Hotel  (48.9€) with breakfast

2013年5月25日土曜日

ポリスカーとバスに乗りようやく辿り着く ザモシチ

2009.5.2(土) ☀ 電車は途中駅(へウム)で停車、途方に暮れる
 :30起床、良く眠れた。今日も天気は良い
7:00に朝食、ダイニングルームに入ると大嫌いなラップ音楽が流れ、かなり騒がしい。落ち着いて食事を取れる雰囲気でなく、早目に食事を取り早々に立ち去る。
未だ早いが、8:00にチェックアウトし駅へ向かう。駅の地下には、ちょっとしたショッピング街があったが、西欧のような洒落た店は殆どなく、どことなくうらびれた感じがする。1軒のベーカリ店で、ランチ用の飲み物と菓子パンを購入する。パンは、1zt(30円)と信じられない安さである。
9:24のザモシチ行きの電車に乗車、定刻の発車である。車窓風景は、どこまでも続く広大な平原の中に、ぽつんぽつんと村の集落が点在する。集落には教会の尖塔が必ずある。欧羅巴の典型的な風景、のだかで実に良い。明日宿泊予定のルブリンを過ぎ、しばらく進んだが、途中駅で停車し中々動き出す気配がない。少々不安になってきたが、15分程停車後、電車は動き始めたのでホッとした。ところが、安心したのも束の間、電車は次の駅CHELM(へルム)で再び停車してしまった。これは結構やばいかも?と心配していると、車内点検に回って来た
車掌さんに「降りて下さい」と言われた。
「乗り換えですか?」,「No, 電車はこの駅止まりで先へは行かない」
何となくそんな気がしていたのだが、現実になってしまった。
さあ、困った、どうしよう.....
電車の行き先表示には『ザモシチ』と明記されていたのに何故?と思ったが、そんな事を考えても仕方がない。とにかく電車を降り、駅構内で時刻表を確認する。反対方向の電車はあるが、ザモシチ行きの電車はない。
今居る場所もわからず、ほとほと困ってしまった...
ザモシチへ行くのを諦め、ルブリンに戻ろうか... と云う考えが頭を過る
ふと、駅前にバス停が見えたので、そちらへ行ってみる事に....
時刻表には名前のわからない地名ばかりで、さっぱりわからない。ザモシチへ行くバスではない事だけはわかった。それにしても、一体ここはどこなのか...?
途方に暮れていると、先程の車掌さんが通りかかったので
「ザモシチへ行きたいのだが、バス等の交通手段はないですか?」、と聞いてみる
すると「ちょっと待って」と言いながら近くにいたポリスマンと話を始め、
何と、ポリスカーで連れて行ってくれる事になった
車掌さんにお礼を言い、ポリスカー(機動装甲車のよう??)の荷台に乗り込む。ポリスカーに乗ったのは初めてで、少々緊張気味。
2人の若いポリスの1人は、アメリカの留学した事があり、英語を流暢に話す。さかんに話しかけてくるが、プアーの英語力なのできちんと会話が出来ず、うんうんと相槌を打って適当にごまかす。市街地を走り、10分程するとミニバスの発着場に着いた。
ザモシチまで送ってくれるのかなと期待していたのだが....、送ってくれる訳ないか。
グッドタイミングで、ちょうどザモシチ行きのミニバスが停車中。ポリス兄ちゃんが、運転手に行き先を伝えてくれた。親切な人達だ、本当はもっと感謝の気持ちを伝えたかったが、ボキャブラリー不足で「ありがとう」しか言えない身がつらい。
でも、本当にありがとう御座いました!!
チケット(11zt)を購入して乗車、これでザモシチへ行けると大いに安心した。
乗客は僕を含めて3人、ほぼ一直線の道を走りザモシチ新市街には、14:30到着した。
さて、どっちへ行くのか...。
前の席に座っていたお兄さんが、旧市街は向こうの方向でCity Hollを目指せば良いと、ホールが見える曲がり角まで案内してくれた。本当、ポーランド人は親切な人が多い。

旧ルブリン門をくぐり旧市街へ
市庁舎とアルメニア商人の館(右)
旧市街へ入ると、直ぐに大きな広場に出て、写真で見た市庁舎が目の前に出現、秀麗な建物で大いに感動。予約したホテルにチェックイン、部屋は広々とした良い部屋である。荷物を下ろし、ようやく一息付く事ができた。土曜日の事もあり、電車の運行に変化があったのだろうか?田舎に来る時は、週末の交通機関には最新の注意が必要だな...。


Orbis Zamojski (54€) 108号室
それにしても、一時はどうなるかと大いに気をもんだが、忘れがたい想い出として深く記憶に残る経験をした。こういうハプニングがあるのが、自由旅行の面白さなのかな...
暑くなってきたので、半袖で街に繰り出す
カラフルな建物で囲まれたヴィエルキ広場




旧市街は五角形をした城壁で囲まれ、3つの門がある。街の中心はアーケードを持つ荘厳な建築群に囲まれたヴィエルキ広場、一際目立つのが今も秀麗な姿を保つ市庁舎だ。左右両側から登れる馬蹄型の石段、中央にバロック様式の丸屋根の時計塔と左右にシンメトリックに排された秀麗な建物は、まるで宮殿のようだ。1992年、世界遺産に登録された。



街はイタリア人が設計した事もあり、ヴィエルキ広場を囲む建物は、イタリア色が強い。建物の1Fはアーケードの回廊となっいて、お店があるが、休日でどの店を閉まっていて、中を覗けず残念だ。広場から離れ、路地裏をぶらぶら歩き回る。建物はカラフル、道路にはゴミ一つなく、とても清潔感漂う。上から街の全景を見れるのではと期待し、フランシスコ教会の塔(1.5zt)に登ったが、回りの建物が邪魔で広場を見渡す事ができなかった。景色もちょっと期待はずれ...。
ポーリッシュスープ
夕食はホテルのレストランで取る。客は僕1人だけで貸し切り状態だ。ベッキー似の可愛いウェートレスが給仕、ちょっと嬉しい。

メニュー:ポーリッシュスープ、チキンwith温野菜、バニラアイス、ビール
(58zt)









メインのチキンはあまり印象に残らない味だった。端的に云うと、まずくはないがインパクトがない。


夜の旧市街はライトアップされた市庁舎、広場の建築群が幻想的な雰囲気を醸し出し、昼と違った景色で楽しませてくれた。

2013年5月17日金曜日

予想以上の美しい街で感激 ワルシャワ

2009.5.1(金) ☀ トルン駅まで歩いて行く
豊富な料理がテーブルに並ぶ
6:00起床、良く眠れた。やはり泣き寝入りしなく、クレームを言って正解だった。窓から教会が見える、聖母マリア教会だ。そういえば、グダンスクでも教会傍のホテルだったな。中々見応えのある立派な教会である。
7:30朝食へ、長テーブルの上には、何種類もの料理が並び、どれも美味そうだ。暖かい料理は別途注文、スクランブルエッグ(withベーコン、オニオン)を注文する。量、味共に満足、少々食べ過ぎた感がある。バイキングだと、どうしても欲ばり多めに取ってしまう、貧乏根性丸出しである。
朝食後、朝の散歩に出かける。早朝は実に静かで、落ち着いて街を散策できる。
ヴィスワ川側からのトルン旧市街
8:50チェックイン、駅までは歩いて行く。ヴィスワ川に架かる橋からのトルン旧市街の眺めは素晴らしい。こちらから見ると、街をグルっと囲む城壁の全貌が良く見える。8人の漕ぎ手と1人の舵手が乗る競技用ボートが、橋の下から現れた、結構早いスピードで、あっと言う間に遠り過ぎて行った。気持ち良さそう...。
チケットカウンタは大勢の人でごった返し
標識は、どこなく東欧っぽい感じ
西欧のように垢抜けてなく、どことなくやぼったい
約30分程でトルン駅に到着。チケットカウンタは長蛇の列、こういう事が予想されたのでポーランド鉄道パスを買っておいたが、やはり正解だった。こんなに並んでいては、チケット買うのに手間取り、電車に乗り遅れてしまうだろう。それにしても、皆さんイライラしないのかな...
地下通路もなく、ホーム間の行き来は線路を横断して渡る。10:23発のワルシャワ行きの電車が入って来た、近くのおじさんに、「これワルシャワ行き?」と確認してから乗車。パスは1等だが、1等車はあまりなく、今回も2等車に乗車。
コンパートメントは誰もいなく1人占め、ポッカポッカ陽気に誘われ、うとうとしてまう。
ワルシャワ中央駅を過ぎ、ヴィスワ川を渡った東駅に、13:25定刻に到着。
今日のホテルは、東駅周辺のホテルを予約、中央駅は治安があまり良くないと本に書いてあったので、中央駅周辺は敬遠した。

ワルシャワ旧市街は大勢の人でごった返し(メーデーだった!!)
 東駅から、約25分程で予約したホテルに辿り着く。重い荷物を背負っているので少々疲れた。一息付いた後、旧市街へ出かける。
オレンジ色が眩しい、旧王宮
ヴィスワ川に架かる橋から、旧王宮が見えて来た、オレンジ色のカラフルな外観で、旧市街の街並はどんなだろうと期待感で胸が膨らむ。ワクワクしながら、旧王宮脇の階段を上ると、いきなり壮大な空間が出現、王宮広場である。
何か凄く良い、めちゃくちゃ良い!!
大きな街はあまり好みでないが、ここはもの凄く好きになった。オレンジを基調にした建物はカラフルで、それでいて気品を感じる。
聖アンナ教会の塔から見た王宮広場
予想以上の美しさに感動だ、本当に素晴らしい!!

ワルシャワの街は第2次大戦で殆どの建物が破壊された。ところが、市民の街への熱い想いは、画家が描いた絵や写真により、当時の街を忠実に再現した、壁のひびの1本まで忠実に復元したと云うから驚きだ。


それにしても、この人の多さは一体何...?
今日は5/1,メーデーにぶつかったしまっていた。労働者の祝日でもあり、午前中デモ行進でも行っていたのだろう。広場脇には、2、3台の(軍用)トラックやバリケード、ベレー帽を被った兵隊さんもチラホラいる。午前中に来れば、その様子を垣間見えたのに残念、と同時に遭遇せずに良かった気持ちが
旧市街広場と剣を振り上げた人魚像
半々だ。
王宮広場から先の細い路地裏も人でごった返し、人の渦をかき分けて進むと、旧市街広場に出た。
カラフルな建物に囲まれた広場には、白いパラソルも鮮やかなカフェが多く立ち並び、どの店も満席状態。アイスクリーム店が特に人気で、店の前は長座の列である。





あちこちに路地があり、気ままなぶらぶら歩きを楽しむ。
と、大きな鐘が中心に置かれた広場に出たが、地図を見てもどこかわからない。人気スポットでない点もあり、今までの喧噪さから逃れるのに丁度良い場所だ。それにしても、ワルシャワはどこもかも絵になる街で改めて気に入ったしまった。



赤煉瓦の砦バルバカン

さらに進むと、オレンジ色の塔のバルバカンが見えてきた。15-16世紀に建てられた砦だったとの事。
内部には、民芸品や琥珀を売るお店があり、ちょっと冷やかしながら通過。
新市街の通り
バルバカンの先に新市街が広がる
新市街と云っても、こちらも古い建物が建ち並び、雰囲気が良い場所だ
観光馬車が、通りを闊歩する音が心地よい、皆さんアベックでちょっと羨ましい...
 どこかのカフェでも入ろかと、あちこち見て回ったが、「うーん、どうしよう、あっちにしようかな」なんて思いながら通り過ぎ、結局入らず終い、優柔不断な性格だな




クラクフ郊外通りにある国立オペラ劇場
王宮広場から南へ一直線の道が続いている、クラクフ郊外通り〜新世界通りとなり中央駅へ至る道である。
この通りにも、王宮やら劇場、大学など見所一杯。天気も良く、浮き浮き気分でそぞろ歩きを楽しむ。
王宮広場の聖アンナ教会(多分?)の塔に登れたので、入り口でチケット(4zt)支払い登った。塔の上からのの眺めは最高、素晴らしい。王宮広場を歩く人々が豆粒のように見える。
歩いて来た橋、ヴィスワ川の東側の景色も一望だ。
夕方になると、人込みは少なくなり、少し静かになってきた。地図を見ながらでなく、自由気ままに歩いたので見落とした場所が結構あるかもしれない。
あちこち歩き回り、くたくただ。そろそろホテルに戻る事にした
中央の2本塔の教会付近のホテルに宿泊
あそこから、てくてく歩いて来た

Hotel Hetman 56€

2013年5月11日土曜日

強面の黒スーツ姿の兄ちゃんがホテル前に トルン

2009.4.30  グダンスクからトルンへ
 5:45起床、今日も良い天気だ、気温は12℃少々肌寒い。
朝食後、8:00にチェックイン。カードで支払おうとしたが、キャッシュでないと駄目と云う。持ち合わせが369ztしかなく、足りない分はユーロで支払う事に。
両替商「KAUTOR(カントル)」でマネーチェンジし、駅へ向かう。

青と黄色の鮮やかな電車
9:12発のポツナン行きは、非常に混んでいた。1等車(1両のみ)のコンパートメントの空いている席に座る。喫煙席しか空いてなく仕方なくここに座る。Bodgoszcz駅(読めない)で小さなローカル電車乗り換え、トルンには13:00に到着。
旧市街まで結構距離があるので、バスに乗車。ドライバーから直接チケットを購入して乗車。つり革に掴まって、所在なげに外の景色を見ていると、検札で回って来た車掌に「チケットは持っているのか?」と怖い顔でにらまれた。どうも車内に設置されている刻印器でチケットの刻印をしてなかった事が原因のようだ。チケットを見せると、うなずき納得してくれたようだ(冷や汗)。
ヴェスワ川の大きな鉄橋を渡ると、旧市街入り口のバス停に到着。門を潜り旧市街の中へ。ランドマークの時計塔の旧市庁舎を目指して歩いて行くと、観光客で一杯の旧市街広場に出た。街の雰囲気はドイツ風で、ゴシック、ルネッサンス様式が多い。素敵な街並で、大いに気に入った。
旧市庁舎前に立つコペルニクス像、左は聖霊教会
予約しておいたホテルを探し始めるが、どうも方向音痴なのか中々見つからない。レストランのウェーターに尋ねて、路地裏にあるホテルに辿り着く。部屋は2Fの203号室、荷を解き早速街の散策に出かける。




 ヴァイオリン弾きの像に群がる子供達

ここでも、先生に引率された学生等の嬌声で賑やかだ。こうした課外事業で、自分たちの国の歴史に触れるのは良い事だが、やはり子供、ヴァイオリン弾きの像の下のカエルの噴水に手を当てて、大はしゃぎ。
邪気で良い年頃だ。
旧市庁舎前には、地動説で有名な天文学者コペルニクス像が立っている、高さ2.8m、威風堂々と云う言葉が相応しい。
ドイツ騎士団城跡を楽しみにしていたが、昔日の栄華の後はなく、石の廃墟と化している。
ドイツ騎士団城跡
かつてバルト海沿岸を支配していたドイツ騎士団(チュートン騎士団)は、ポーランド・リトアニア連合軍との「タンネンベルク)の戦い」に大敗して後、衰退化、日頃の弾圧に苦しんでいたトルンの住民達の一斉蜂起により、城は破壊されたと云う。
十字軍遠征で結成された騎士団は、ドイツ騎士団以外に、テンプル騎士団、聖ヨハネ騎士団があり、何か男のロマンをかき立てる。ヴィスワ川沿いには、城壁の後が残っており、悠久の歴史を感じながら川縁を散策した。
街の中のあちこち路地をあてどもなく歩き回ったせいか、少々疲れてしまった。洋菓子店に入り、菓子パン(1.6zt/48円)とレモン味のソフトクリーム(2zt/60円)を買い、ちょっと一休み。日本に較べると、食品類の価格はかなり安くうれしくなる。
日本語が聞こえて来たので振り返ると、家族つれの日本人が歩いている、トルンはツワーコースに入ってないので、フリーか地元の駐在員の家族かな...。
宿泊先ホテルのレストランに入ろうとすると、入り口には「黒づくめの強面の兄ちゃん」
宿泊したホテル Solaris(246zt)
等がたむろし、ちょっと怖くて入るのに躊躇してしまう。外には高級車と、ちょっとヤバそうな雰囲気。レストランはバーも併設し、この人達は用心棒??。ちょっと怖くなったので入るのは止め、ホテルの部屋に戻る。

夜、バーで流す音楽がうるさく(重低音で響く)眠れず、24:00になっても終わる気配はない。さすがに頭に来て、レセプションの女性に「眠られないので、静かにしてくれ」とクレームを言い、部屋に戻る。と電話が鳴り、部屋を変えてくれると云う。しばらくすると、先程の女性が4Fの部屋のキーを持って現れた。荷物はそのままで良いと、4Fのルームキーを手渡された。新しい部屋は、ダブルルームでとても広く、音も然程感じなくなり、これなら静かに眠れそうだ。文句を言って正解だ...。

2013年5月2日木曜日

荷物(バック)がホテルに届き、一安心 グダンスク②

4/29(水)☀ ドゥーガ広場からモトロヴァ運河沿いの遊歩道をぶらぶら歩く  

マリア教会とゴシックハウス
 話し声で目が覚める、時計を見ると5:00前である。どこで話しているのだろうと窓を開けると、直ぐ下のホテル前の石段に座って男女の老人が話し込んでいた。散歩の休憩だろうか、石段は丁度良い休憩場所とは思うが、こんなに早い時間は勘弁して欲しい。もう少し寝ようと思ったが、目が冴えてしまい、5:30起床。
今日も天気は良さそうだ。
昨日は暗かったので、良くわからなかったが、
隣はゴシック様式のマリア教会が聳え、ホテル前の通りは縦長の集合住宅が建ち並ぶ絶好のロケーションだ。


朝食





7:30に朝食へ
レセプション前の狭いスペースで頂く。縦長で奥行きはあるが、横幅がない分少々狭く感じる。
「街並はベルギーに似ていますね」
「この地はハプスブルク家の影響を受けているが、クラクフは全く違った建築様式」との事。ハプスブルク家?、何かわかったようなわからなかったような変な感じでした。

今日のお目当てはマルブルク城、爽やかな朝を迎え、旅の始まりに期待が膨らむ。
運河沿いの風景
水面に影を落とす船と建築群
ドゥーガ広場からモトロヴァ運河沿いの遊歩道をぶらぶら歩き、路地裏の道を歩いていると花や果物を売るマーケットに出た。地元の暮し振りを味わえるマーケットの散策はいつも楽しい。

花を売るお店がずっと続く
果物を売るお店
どれも新鮮で美味しそう
早朝のドォーガ広場

 ドゥーガ広場に戻る
早朝は人通りが少なく、
ゆっくり景色を楽しめる

それにしても、奇麗だな

旧市街への入り口の黄金門(Złota Brama)
17世紀はじめにできた凱旋門、門の上の彫刻は、平和・自由、裕福、名声、調和、正義・敬神と賢明をあらわしている

ドイツ騎士団のマルブルク城へ
風格のあるグダンスク中央駅
9:20発のワルシャワ行きに乗車、鉄橋を渡ると車窓風景は牧歌的な風景に、ノゾカで良いなあ、なんて思っていると右手に赤煉瓦色の鮮やかなマルブルク城が見えて来た。電車は15分遅れの10:15にマルブルク駅に到着。駅前は閑散とし、あまり活気がない感じだ。駅から約15分で城の裏かな?に着くが、正面入り口は外壁の周囲を回った先にあった。それにしても大きな建物である。


ノガト川対岸からのマルブルク城
ヴィスワ川支流のノガト川が流れ、木橋がかかっているので、まずはそちらへ行って見た。橋を渡った対岸からは、城の全容がよく見える。写真で見て憧れを持った景色だったが、何と逆光、写真撮影には最悪である。さらに、橋の上で偏光レンズを川の中に落としてしまった。偏向レンズは強い太陽光を遮断してくれる優れもので、旅行には常に携行する必需品で、かなりのショック。
上城の中庭
中央の三角屋根の建家は古井戸

気を取り直し、KASAでチケットを購入し城の中へ。中は課外授業の小中学生のグループがわんさか居て、非常に賑やかである。マルボルク城は上、中、下の3つの城から成る3層構造で、上城(高城)は修道院、中城は団長室や迎賓館、下城(低城)は倉庫や武器庫、馬小屋などに利用されていたとの事。城内は自由に回れるので、いつものように、気ままにぶらぶら歩き回り、中世の武具、キッチン、騎士の部屋等を見て回った、当時の雰囲気をちょっぴり味わえたかな....。
気温はグーンと上がり、半袖でも良いくらいだ。1時間半程、城内を見て回り、駅へ戻る。

駅前にはカバブの店が2軒あり、その内の一軒でランチする。豪快にガブッと噛りつき食べたいのだが、ソースが垂れてくるので匙を使っておとなしく食べた。ちょっと甘酸っぱい味だったが、お腹一杯になった。カバブはトルコ式ハンバーガーのようなファーストフード、トルコ移民が多いドイツから入ってきたのかな...??
14:50の電車でグダンスクに戻る。
荷物が届いているか気になり、ホテルに急いで戻る。荷物はちゃんと届いており、一安心した。シャワーを浴び、さっぱりした後、夕食へ出かける。
感じの良さそうな運河沿いのレストランに入る。
メニュー:ポーリッシュスープ、サーモンのクリームソースwithポテト、ビール
(at Rachunek 69zt)
    zt(ズウォティ)=30円
ベーコン、うずら卵入の濃い目のスープはとても旨く、もちもちパンと絡めて美味しく頂いた。鮭に殻付き海老が添えられたメインはまあまあ...,鮭は少々生臭く、クリームソースが少々あくどく後に残ってしまった。運河沿いの夜景を楽しみながら、ホテルに戻る。