2015年9月23日水曜日

深い谷間のソーリオ村へ

ポンダスカ氷河を挟んで、左手にシオーラ山群
右手にピッツ・パディーラの北壁
手前の集落がソーリオ村

8/13(木) 
7:00に起きる。外は薄い雲がかかっているが、山には朝日が当たり幻想的な美しさだ。今日は、新田次郎の「アルプスの谷アルプスの村」で知ったソーリオ村へ向かう。バスで2時間以上かかる、山奥の小さな山村であるが、「深い谷間とシオーラ山群の景色」、かなり楽しみである。少し下った所にあるPTTのバス停から7:28発のバスに乗る。空は青空もときおり見えるが、段々厚い雲に覆われてきており、悪くなりそうな気配だ。左手にシルヴァプラナ湖を見ながらバスは快適に進む。湖を過ぎ左折した場所から右手の景色は、朝の光を浴び絵のような美しさであった。シルス・マリア村を過ぎると再び湖が見えた。シルス湖だ。湖端に集落する村はマロヤ村である。ここから坂道を登り峠を超え,さらに谷間の奥へと入っていく。乗客は、途中の村で降りて行き段々減っていく。変化に富んだ道を長いこと走り、ようやく谷間の底の村プロモントーニュに到着。ここでバスを乗り換える。乗客は僕一人になった。狭い道をしばらく登っていきソーリオ村には8:50に着いた。
 
教会を中心としたソーリオ村の全景
郵便局前に停車中のポストバス
石畳みの道はバス1台がやっと通れるくらいの広さしかない。バスは教会脇にあるポスト前に止まった。村は壁が薄茶色した石造りの家が多い。村の全景を見るべく、村の路地を辿り裏手の高地に登っていった。集落を抜けると道は広くなり、しばらくアスファルトの道を登っていくと、眼下に教会の塔が目立つ村の全景を見下ろすビューポイントに出た。後方にはピッツ・パディーレとシオーラ山群が頭を並べていた。こちらからは逆光であり、午後の方が光線は良いようだ。天気ははっきりしなく、雲で厚く覆われている。5,6才くらいの女の子2人が、朝の散歩か犬を連れて上がってきた。道路脇にあったベンチに腰をかけ休んでいると、先程の犬が近寄ってきた。頭をなぜてやり女の子らに犬の名前を尋ねる。

村にはホテル、ペンションもある。又来る機会があったら、ここに宿泊し午後のシオーラ山群を眺めたり、近辺を散歩しながら静かな時間を過ごしたい。朝も早いせいなのか、通りで殆ど人に出くわさなかった。バスは10:10,12:10がある。もう少し村に居ようか迷ったが、コルヴァティオ展望台にも行きたかったので、10:10のバスで帰る事にした。
サンモリッツまで続くハイキングコースにて
コルヴァティオ行きのチケットをポストで購入してバスに乗る。空は厚い雲に覆われてきた。これでは展望台へ行っても景色は期待できそうもない。それで、手前のマロヤ村で降りることにした。リコンファームしようと電話ボックスに入る。電話は全てテレフォンカード式であり、ポストでカードを購入しパリへ電話した。番号を回すと、アナウンスが英語、フランス語で聞こえてきた。「2時間前に空港に来て下さい....」という内容であり、特にリコンファームする必要なさそうだ。かなりカードが余ったので、家に電話した。サンモリッツまで歩きで3時間と標識にあったので、ハイキングでもしようと歩き始めた。
マロヤ村の観光案内所前にて、バスを待つ
湖畔沿いの快適な道を辿り約2時間でシロス・マロヤ村に着いた。教会と白壁の家並みが印象的な村だ。ここでバスに乗り、サンモリッツへ戻った。バスの時刻表は、インフォメーションでもポストオフィスでももらえる。もらっておくと非常に便利だ。明日は予定を変更し、アッペンツェールへ行くことにした。早朝出るので、先に宿泊費を払う事に。すると、朝食を抜いているのでと、55SFの所を40SFにしてくれた。言わなきゃ、それで済んだのに良心的なオーナーだ。夕食は、肉屋で購入したチキン、サラダとパンで済ませた。窓から外を見ると、家族でバーベキューをやっており、自分の食事がみじめになった。

2015年9月17日木曜日

ランデックからバス、電車を乗り継いでサンモリッツへ


8/12(水)☀ オーストリアから谷を超えてスイスへ
サンモリッツ湖と街の中心(ドルフ地区)
スイスらしくない近代的なビルが建ち並ぶ
5:20に宿を出る。安の定ドアは閉まっておりルームキーで開け、受付の上にキーをおき外へ出る。駅まではたっぷり30分かかった。6:23の電車に乗りランデックで下車した。駅前は閑散とし、何もない。バスが止まっており確認すると、シュクオール行きのバスである。運転手に確認してから乗車する。2分程で、街の中心広場を抜ける。明るく華やいだ街で、ホテル、レストランもある。ザルツブルクではなく、こっちに泊まった方が良かったかも…。乗車客の殆どはお年寄りだ。バスは渓谷沿いを走り、どんどん高度を上げていき、ナウダー(Nauders)という村に到着。ガストホフもいくつかあり、こじんまりとした村である。ここから下った先がスイスとの国境の街マルチナだ。パスポートも見せる事なくフリーパスだ。シュクオールには定刻の11:40に着。ここで、11:50発の赤地に白の帯が特徴の電車で乗り換え、サンモリッツには13:18に到着した。
駅前は以前来たときとあまり変わってない。まずはホテルを探そうと、坂道を登り観光案内所へ向かう。結構しんどい登りで息がきれる。ここは標高1,830mもあり、空気も薄いせいなのか。 60SF程度のホテルを探してもらうが、街の中心は100SF以上ばかりで、安宿は街から外れないとないと言う。ちょっと遠いが65SFのホテルに決めた。手数料はとられなかった。スイスでの相場は高くても60SF以下と思っており、サンモリッツは他の地域に較べると格段に高い。通りには、かなり高級そうなブテックが並んでいる。明るく開放的な街並で、山の中と言う雰囲気が感じられない。ホテルは湖の反対側のもう1つの街(バート Bad)にある。湖畔沿いの遊歩道を歩き、坂道を登っていくと右手に見えてきた。スポーツホテルと言うだけ合って、スキー客を当て込んで建てられたホテルで、外観は箱型のコンクリート製の建物であまり好みではない。受付は、人の好さそうなおじさん、55SFで4ベッドを使えるファミリー・ルームを用意したという。確かにベッドは4つ、バスもあり、そこそこの部屋である。ただし、山小屋風でないのが少々気にくわない。
サンモリッツ周辺はたくさんの湖水が点在する
静寂のシルヴァプラーノ湖
湖畔沿いを歩きポントレジナ方面へ歩いて行くと、小さな湖に出た。レストランも併設されており、家族連れが楽しそうに過ごしていた。帰りの道を歩いていくと、後ろからポッカポッカとひずめの音がする。若い女性のグループが馬に乗って来る。姿勢が良く、ひじょうに格好好い。乗馬姿に憧れてしますなあ。1人がカーディガンを落としたので、後を追いかえ渡してあげた。サンモリッツ湖を見下ろす所にガストホフがある。レストランに入って食事をしようとしたが、18:30でないと開かないと言う。今18:00で、もう少し待てば良かったのだが、待つのはきらいなのであきらめる事にした。ここは、雰囲気も良し、展望も良し、今度来る機会があるなら、ここに泊まろうと思った。湖に下った道路沿いのホテル・レストランでカルボナーラを食べる。まずくはないが、今一つの味であった。ホテルに戻り、バスに浸かり洗濯をする。何故か体が非常にだるい。外はちょっとした嵐になっている。山は雷が鳴り響き、ときおり稲光りの恐ろしい光が天空を切り裂く。風と強い雨も降って来た。明日の天気は大丈夫だろうか。

2015年9月16日水曜日

ツェルアムゼー経由で音楽の都ザルツブルクへ

ミラベル庭園とホーエン・ザルツブルク城

8/11(火) 
7:50に朝食をとる。ビッフェ形式でセンターテーブルには新鮮なハム、チーズ、ジュース、ゆで卵等がより取りみどりである。十分な食事をとった後、村の中を散歩する。村の外れまで行くと教会を前景にしたグルースグロックナーの頭が見える有名な風景に会える。絵葉書みたいな絶景である。
9:22のバスで、再びフランツ・ヨーゼフス・ヘーエ(2370m)へ向かう。ツェルアムゼー行きのバスは11:45で、1時間ちょっと時間があるので周辺を散歩する事に。重いザックをインフォメーションに荷物を預かってもらい、裏手の岩場で、景色を観ながら時間を潰す。欧羅巴は空気が乾燥している事もあり、本当に真っ青な空である。正面の氷河と白き山々の目の覚めるような風景には、本当に圧倒される。氷河も歩く事ができる、次回来る機会があれば是非歩いてみたい。11:45のバスは定刻にやって来た。峠を超え、2つトンネルを通り抜け、2,300mの峠で5分停車。ここにはレストランもある。3,000m級の山々を見渡すことができるが、頂上は雲に隠れてしまっていた。
ホーム前にツェラー湖が広がる
山岳道路を下り切った街中でバスを乗り換え、ツェルアムゼーには13:40に到着。駅は5分程歩いた所にある。駅のすぐ前はツェラー湖が広がっている「さあて、ランデックまで行こうか、しかしこの街に関するガイドブックは持ってなく泊まる所はあるか不安だし...」と時刻表を見ながら迷った挙げ句、結局ザルツブルクへ行くことにした。ホテルは予約してないので、自由気ままに旅程を変えられる。自由旅行の醍醐味である。とは云うものの、以前ホテルが空いてなく痛い目に遭った事があり善し悪しがある。駅ホームのベンチに座って時刻表を見ていると、インスブルック行きの電車で乗り合わせたおじいさんが、目の前を横切った。声をかけようと思う間もなく、通り過ぎて行ってしまった。14: 24発の電車は各駅停車、クーラーは効かず、ある駅では5分以上も停車し、非常にいらついた。電車は20分も遅れてザルツブルクに到着した。
ミラベル宮殿と庭園
以前来たときとは感じが変わってしまい、観光案内所もどこにあるかわからない。駅員に聞き、探し当てた観光案内所でガストホフを予約してもらう。今は最盛期で街の中心は全て満室で、街から外れた所しか空いてないと言う。バスで10分の所。仕方がないので、そこを予約してもらう。手数料は70sもとられた。地図を見ながら歩き始め、約30分程でガストホフに着く。郊外の静かな所で好いにはいいが、中心から離れているのが難である。
モーツァルト広場でパフォーマンス練習の少女達
18:10に旧市街へ行く。日本人が結構目につく。モーツァルト広場では、女の子らがストリート・パフーォマンスをやっていた。しばらく見物していた後、城へ行く。時間が遅かったせいか、料金所には誰もいなくフリーパス。城からは旧市街を一望でき絶景である。城のカフェに入り、スプライトを頼み日記を書き時間を過ごした。
城から下り、旧市街の「ゲトライデガッセ」通りを散歩した。種々な看板があり、それらを見て歩くだけでも楽しくなる。夕食はテイクアウトの店でサーモン・サンドイッチを買いホテルで食べる事にした。
城からザルツブルク市街を見下ろす
後方の山は、ガイスベルク

2015年9月9日水曜日

グロスグロックナー山麓トレッキング〜ハイリンゲンブルート

8/10(月) ポストバスでハイリンゲンブルートへ
グロースグロックナーを望むハイリンゲンブルート村
7:10に朝食をとる。テーブルの上にはハム、チーズ、ジュース、ヨーグルト等が自由にとれるように置いてある。コーヒーを頼みゆっくりと食事を楽しむ。白パンはうまいが、黒パンは口にあまり合わなかった。
駅前のポストオフィスで時刻表をもらい、8:22発のハイリンゲンブルート行きに乗る。車内は老人が多い。バスは、街の東側にある谷を北上、山を越え、谷間の道を走っていく。両側からは山が迫る景色の良い道を約1時間走り、ハイリンゲンブルート(1300m)に到着。まずはホテル探し、バス停前のポストホテルは、ディナー付きで680Sと安かったので、ここに泊まる事にした。未だ時間が早かったが部屋に入る事ができた。ちょうど角の部屋で、村の広場を見下ろす側とグロスグロックナー方面を遠望できる2つのテラス付きだ。欄干には花が一杯飾られている。とても居心地の良さそうな部屋で大満足である。
宿泊したホテル・ポスト
部屋は2Fの左端の絶景のロケーション
村の中心広場にある水晶の原石の噴水がある
ハイリゲンブルートは、聖血伝説の残る村。ビザンチン帝国のデンマーク人騎士が「聖なるキリストの血」を持って故郷に帰る途中、この地で雪崩にあい遭難。村人は非常に悲しみ、彼と聖なる血を収めた教会堂をこの地に建てたとの事。その由来から、聖なる血(ハイリンゲンブルート)と名付けられたと云う。村のシンボル「ヴィンツェンツ教会」と一面アルプが続く谷間の村、その奥に聳えるグロスグロックナーは実に絵になる。早く着いたので、明日のトレッキングを今日に変更する事にした。フロントでスーパーの場所を聞くと、下の村にあると教えてくれた。中心広場から下ったスーパーで食料の買い出しをする。トレッキング準備を済ませ、11:08発のバスに乗り込む。
お茶目な姉と金髪が可愛い妹
フランツヨーゼフスヘーエ展望台の岩場にて




フランツヨーゼフスヘーエ展望台からハイリンゲンブルートまでのトレッキング
(詳細は、下記リンク先)

シャワーを浴び、汗を流しさっぱりする。下着類は汗でびっしょりであった。トレッキングも済ませてしまったので、明日はどうしよう。インスブルック辺りから計画変更を余儀なくしている。これが自由旅行の醍醐味と云ってしまえばそれまでであるが。取り合えず、ツェルアムゼーまで出てから考えよう。19時過ぎにレストランへ行く。今夜のディナーのメニューは以下の通りのフルコースである。飲み物は、デキャンタ・ワインを頼む。
Cream of Potato soup with basil
 ポテトスープ、まあまあの味
Broccoli with cream of ham
 ハム入りのホワイトソースにブロッコリー添え、これが一番うまかった
Beef stew,Stroganoff with noodles
 ヌードル付きのビーフストロガノフ、まあままの味
Pancake with chocolate and nuts
 チョコレートソースのパンケーキ、あまりうまくない

ポストオフィスから、パリ・オフィスにリコンファームの国際電話をする。最初にフランス語、その後で英語のアナウンスがある。「2時間前にカウンタに来て下さい」との録音メーセッジが流れ、係の応答はなし。リコンファームは必要ないようで一安心、ホテルに戻る。トレッキングで歩き疲れたので、早目に就寝。

Hotel Post   680S (with diner and Breakfast)

2015年9月8日火曜日

リエンツは、夏祭りで大賑わい

8/9(日)☀ 日曜はバスの運休日? 待てど暮れせどバスはやって来ず
リエンツ夏祭りにて
4:30に起きトイレに行くためドアを開けると、モーニングセットが置いてあった。残念ながらコーヒーは冷めていたが、心配りがありがたかった。7:04発の電車に乗り、ブレンナー峠を越えリエンツには10:21に到着。途中のイタリアとオーストリアとの境界の村は、ドロミテ・アルプスを正面に見ることが出来、結構良い所で印象に残った。駅に隣接しバスターミナルがあったが、日曜日で休みであった。駅前ロータリーのバス発着所でハイリンゲンブルート行きのバスの時刻を調べる。次は11:25発、時間がたっぷりあるので街の方へ行ってみる事に。5分程歩くと、街の中心のハウプト広場に出た。明るく華やかな広場には、たくさんの屋台が出ており、大勢の人で賑わっていた。
イタリア的な明るさを感じる街の中心広場
ハウプトプラッツ
アルプス地方ではバンド行進が大好き
先頭を行く酒樽娘の後にバンドが続く


祭りでもあるのかな。広場を横切った先へ行くと、向こうから民俗衣装を着飾った男女が楽器を演奏しながら整然と歩いて来た。1グループだけと思っていたら、次から次とやってくる。やっぱり夏祭りのようである。先頭にはアルプス地方の民族衣装に身を固めた2人の女性、肩から小さい樽を抱えている。パンツェントレーゲリン(酒樽娘)と云い、樽の中には伝統の薬草酒が入っている。ときどき、バンドのメンバーに薬草酒を飲ませ息を奮い立たせると云う。ドイツのガルミュシュ・パルテンキルヒェンでも観た事はあるが、アルプスのどんな街、村にもバンドがあり、祭りのときには民族衣装に身を固め、音楽を演奏しながら街中を颯爽と行進し、祭りに花を添えている。祭りを見ていこうかなとの思いが頭を過ったが、計画通りハイリンゲンブルートへ行こうと駅へ戻る。先程通過した通りにはゲートがあり、入場料(60S)払わないと通れない。仕方なく60Sを支払うと、カラーテープを腕に巻いてくれた。広場の反対側にもゲートがあったが、テープを見せると通してくれた。駅前のバスターミナルでバスを待っていたが、時間になっても一向に来る気配がない。「日曜はバスが走ってないのかな…」と段々不安になる。当たりは誰もいなく確認する術はないが、やはり日曜は運休日。バスを諦め、ここで宿泊しようと腹を括りホテルを探し始めた。広場の裏手の橋を渡った所にガストホフがあり、空いていたのでここに泊まる事にした。部屋は広々とし、かつ清潔で気に行った。
リフトで展望台に上がり、街の南側に聳えるリエンツ・ドロミテの展望を楽しむ
ブルック城への入り口
現在は東チロル郷土博物館
リエンツ・ドロミテの大展望
ガイドブックで調べると、1Km先にお城とリフト乗り場があったので、そっちへ行って見ることにした。雪解け水で白く濁ったイーゼル川沿いを15分程歩き、坂道を登って行くとブルック城に到着。中はミュージアムになっていて、入場料50s必要。係の女性に、「写真は外はOK、中はNG」と念をおされた。階段を登って城の中へ入る。タペストリーや中世の武具等を展示されているが、特に印象的なものはなかった。すばやく見て回り城の外に出た。坂道を下った右手にリフト乗り場で、中間点で乗り換え、2,000mの展望Sten Alemへ登る。緑のアルプに囲まれた展望台からは、リエンツ・ドロミテの山々を真近で見る事ができ、大感激。3,000mには届かないが、姿形は良くりっぱな山々である。歩いて下山しようと途中まで下ったが、標識が整備されてなくこの道で良いのか不安になり、結局リフトで下る事にした。
ロープ登りに果敢に挑戦する少女

一旦ホテルに戻りシャワーを浴び、洗濯をし、少し昼寝をする。
夕方になると、祭りは最高潮。広場に行くと、どこから湧いたかと思うような人の渦。ステージでは大道芸人が芸を披露中、それを見ようと大勢の人の輪ができている。
とぼけた奴とちょっと陽気な奴、それに裏方の3人組だ。中々笑わせてくれるが、芸はしっかりしている。隣では、子供達がかかんにロープ登りに挑戦している。うまく頂上を極める子もいるが、途中で力つきガイドがサポートし途中で引き返す子もいる。女の子も果敢に挑戦している。大道芸に見とれていると肩をたたかれた。振り返ると、「ほらほらあれを見なよ」と指を指される方向を見ると、のっぽの人形をかぶった4人連れが現れていた。人形の首が「びよーん」と自由自在に伸び縮みでき、かなり受けている。通りのあちこちには屋台がでており、ビールを飲んだりソーセージをほうばり、みな楽しそうだ。22:30には花火が打ち上げられた。橋の上から見上げる花火はとてもきれいだ。日本の花火は「ヒュルヒュル…ドーン」だが、こちらはいきなり「ドーン」である。大きな音は驚く。23時を過ぎても野外音楽の音が聞こえていた。