2015年2月18日水曜日

心を奪われる絶景にうっとり~プリトヴィツェ湖群国立公園

5/3(月) 下の湖群をハイキング(こっちの方が景色は良いです)

エメラルドグリーンの幻想的な風景が広がる
ホテルからの眺め(寝起き)
6:00起床、窓を開けると小鳥の囀りが心地良く響く。遠くには滝、手前は緑の森林ですこぶる気分爽快になる。7:00にレストランへ行くと日本人の団体、「ここは日本か」と間違える程、殆ど日本人観光客でびっくり。時間をずらし、再度行くと日本人もまばらとなり落ち着いて朝食が食べられた。9:00にホテルを出る、雲が多いが青空も見えまずまずの天候である。
無数の滝が流れる遊歩道沿いに座る老夫婦

プリトヴィツェ湖群国立公園は、1979年に、ユネスコの世界自然遺産に登録されている。標高637メートルのプロシチャンスコ湖から、標高483メートルのサスタヴィツ湖まで、150メートル余りの落差は、次々に階段状に落ちていく滝と小川によって繋がっている。湖は大小合わせて16あり、湖の中を歩けるよう木道が敷き詰められている。湖の中を蛇行する木道と、そこに流れ落ちる何筋もの滝、その景色に憧れて遠い所まで足を伸ばした甲斐があるだろうか。昨日は上の湖沼群は期待外れであったが、今日歩く下の湖沼群はどうだろう。写真で感動した景色に出会えるか胸ワクワクである。ホテルを出てしばらく歩くと、チケットを忘れたのに気づき取りに戻る。
トレイルマップ
P1船着き場から湖畔沿いの遊歩道P3へ、ここまで30分。早朝の空気が爽やかである。湖を横切る木道を辿って行くとP3に着く。P1から船で渡る事もできるが、湖畔沿いの道を歩いた方が気分が良い。ここには山小屋風のレストランがあり、バーベキュー等ができるようだ。元の道に戻り、下の湖沼群へ下って行く。無数の滝、流れ落ちる水の轟音、透明度の高い湖を優雅に泳ぐ鱒の群れ、自然の息吹きを肌で感じる事ができ高揚感が増してくる。それにしても、この木道、ちょっとでも水嵩が増せば水没しになり通れなくなってしうまだろう。良くこんな橋を作った物だ、人間の力偉大なりと感心する事しかり。木道をしばく進むとミルカ・トルニナ滝の凄い絶景が目の前に広がる。「凄いなあ」と思わず、声が出てしまう程の迫力ある景色である。滝を横切る様に蛇行する木道が先に続いている。
石の階段を登り展望台へ
そっちの道が通常ルートであるが、ふと右手を見ると石の階段があったので、そっちへ行って見た。石灰岩の岩場をくり抜いたような道を登って行くと、ミルカ・トルニナ滝の全貌が見えて来た。凄いとしか言いようのない絶景が眼下に、やはり上から俯瞰した方が素晴らしい。ここはあまり人が通っていなく隠れスポットかも。森の中の道を辿って行くと展望台に出る。小学生達が眼下に広がる景色を観て歓声を上げている。課外授業だろうか、ヨーロッパでは良く見かける光景である。再び湖に向かって下り、木道を横切ってプリトヴィツェ滝へ向かう。木道は小学生、シニアグループの団体で渋滞、ノロノロ歩きで中々先へ進めない。落差はあるが然程の事はない。展望台脇に階段を登り、上から滝を眺める。
プリトヴェッチ滝
反対側から観た景色
 P3の芝生に座りランチ
ここからP3へ道は続いていたのでそこをある事に。樹林帯のコースであるが、2カ所、展望の良い場所があり、湖を俯瞰できる。P3へ下ると、先程の小学生のグループが食事中。屋台で焼いているチキンの丸焼きが旨そう、チキンとビールを買ってランチする(47Kn)。森に囲まれた静かな場所で、のぞかな時間を過ごす。湖畔沿いの道をP2に向かって歩き出したが、途中で道がなくなっており、仕方なく引き返す。

P3からST1へ登り、エコバスでP1に戻る。売店から伝統菓子シュトルドゥウを売る店が4、5軒立ち並ぶ。一番端の店でチョコ味のシュトルドゥ(リンゴのパイ)を買ってホテルへ戻り、部屋でしばし読書と昼寝。


学校帰りの子供達が談笑中〜ムキュニ村にて
夕方、ホテルの周辺を歩いているとムキュニ村の標識が目についた。どんな村なのか興味津々に行ってみる事に。森の中の道を15-20分程で村に到着。通りでは子供等が遊び、それを見守る母親達、どこも同じである。マーケットがあったので入り、ジュース、アイスを買う。アイスを食べながら村内をぶらり歩き回る。ここもホテルがある、3つ星Sorbe(プライベートルーム)だ。感じが良さそうだ。帰路、通り雨に見舞われたが直ぐ止んだ。今日は1日中歩き通しで少々お疲れ気味、夕食も食べずに21:00には寝てしまった。

2015年2月10日火曜日

ザグレブ経由でプリトヴィッツェ湖群国立公園へ

5/2(日) 早朝の飛行機でザグレブへ
ザグレブ旧市街青果市場にて
約束通り4時モーニングコールが鳴る。40分後、下に降りると夜間スタッフが出迎えてくれた。予約したタクシーは2,3分遅れの4時48分にやってきた。驚いた事に高級車BMWではないか。これは快適な乗り心地が期待できるなと思っていると、この運ちゃん、山道を猛スピードで飛ばしていく。さすがにBMW、馬力あり振動も少なく乗り心地は良いのだが、もうちょっとスピードを落としてもらいたい。20分で、あっと云う間に空港に到着、料金266kn(約4,900円)を支払う。チケットカウンタに向かうと、日本人団体客が大勢いる、彼等も同じ飛行機でザグレブに向かうようだ。異国の地で日本人に会うとホッとするやら、嫌だなあと複雑な気持ちになる。6時25分、定刻に離陸。後席のおやじが、飛行中ずっと喋りっぱなしで非常にうるさい。良く話題が尽きないものだと感心するやら呆れるやらである。約1時間の飛行でザグレブ空港に着陸、ザグレブは小雨模様である。キャッシュがなくなってきたので、空港内のATMで500kn引き出してから、空港バスに乗り市内へ向かう。20分程で、バス中央ターミナルに到着。1Fはバス発着場で、チケット売り場は2Fにある。プリトヴィッツェの長距離バスは11時30分、未だ3時間もあるので旧市街をぶらぶら散策して時間を潰す。

憧れのプリトヴィッツェ湖群、大した事なくがっかり
公園入り口
11:30発のバスはほぼ満席であるが、ここでも日本人が多いのが目につく。大きな荷物はトランクへ、7Kn支払う。プリトヴィッツェまでは約2時間半、ちょっと長いが車窓風景など楽しんでいこう。2時間程走っただろうか、大きな滝が流れ落ちる小さな村を通り過ぎた。あっと云う間に通り過ぎてしまうが、妙に印象に残る村であった(RASTOKE村?)。プリトヴィッツェには2時間20分で到着、まず公園入り口1に停車後、ホテルのある入り口2で下車する。予約したホテルにチェックイン、受付は愛想のない女性で気分を害す。部屋はシンプルだが、湖側の部屋で滝も遠望でき落ち着ける。ホテルを下った所が公園入り口、公園内は有料でここでチケットを購入する。今日と明日回る予定でもあり、2日分のディスカウント・チケット(180kn)を購入する。裏には、簡単な地図とルートが記入されている。
カロヴァッツ湖を横切る木道からは
無数の滝が流れ落ちる
今日は上の湖沼群、明日は下の湖沼群を歩く事に決め、森林の遊歩道を歩き始めるが景色はあまり良くない。おまけにエコバスが走っており、歩くのがばからしくもなる。湖沼群に降りる道に出ると景色は一変、無数の滝が流れ落ちる木道を歩く。湖を横切る木道が延々と続くが、こんな所によくぞ設置したもんだと感心してしまう。それにしてもテンションが上がらない、滝1つ取っても日本でも同じ景色は観る事ができ、何だかすごくがっかりである。さらに、観光客の多さにも辟易する。天気が悪い事もあるのだろう、明日に期待しよう。約3時間程歩いてホテルに戻る。
P3からP1へ渡る船
さて、夕食をどうしよう。隣のホテル・イェゼロのレストランへ行ってみるが、アジア系(中国人?)の団体客が食事中で、入りづらく止めて引き返す。宿泊しているベルビュの隣のレストランに入り、牛肉煮込みにベークドポテト添え、サラダを食べる。サラダはドレッシングが酸っぱ過ぎ、牛肉煮込みは特別旨いと云う訳ではないがまあまの味であった。ホテルの防音性はあまり良くなく、隣室で水を流す音や話声が聞こえる。しかし、22:00を過ぎる、静かになりぐっすり眠る事が出来た。